イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

授業紹介-谷口-

どうも、早稲田で航空宇宙を勉強してます、谷口です。

 

 

最近は中間試験やプロジェクトなど、勉強が忙しくなってきました。常に何かの課題を抱えています笑

初めの方は余裕だったのです...そうはうまく行きませんね..

 

以下は、僕が履修している学部(??)の英語表記です。

 

AE: Aerospace Engineering (今年で75周年らしいです)

TAM: Theoretical and Applied Mechanics

GEOG: Geography

ACE: Agricultural and Consumer Economics 

 

AE199: Computer Aided Design

 

CAD(キャド)という名前で親しみがある人も多いと思います。初めは分厚い手引書にびっくりします。毎週課題が出ますが、基本は手引書から出題され、マニュアルに従いながら、楽しく手を動かし、三次元パズル感覚で取り組めるので、何かトラブルがない限りは(←重要)楽しいです。トラブルに困った時には質問すれば、意識の高い先生とTAが優しく教えてくれます。イリノイ大学ではNXというソフトを使っています。なんでも、世界シェアが高いのだとか、早稲田とは違うソフトな気がします。学期の最後には、航空宇宙機の設計とプレゼンを行うらしいので、そこでは、小惑星探査機のはやぶさを頑張って作ろう思っています。

 

AE 202: Aerospace Flight Mechanics

 

早稲田には、航空機や宇宙機の飛行に関する授業が見受けられなかったので、履修しました。航空機と宇宙機の飛行について全体をざっくりと勉強するための授業だと思っています。熱や流体、材料の力学の基礎は学んできたので、初めは余裕はありましたが、航空力学の分野は予備知識がなく、現在は苦しんでおります。この授業の教科書は、産業で実際に使われるところまでを意識して書かれており、演習問題が実際の飛行機の活用に即してあったり、歴史や産業での実例がコラムに書かれていたりするので、(900ページと多いですが)読んでいてとても楽しいです。Readingは課題にはなりませんが、授業中に式の導出とかを飛ばすことも多いので、自主的に読んだり解いたりしています。課題は教科書があると簡単に解けます。ですが、なかには、教科書を買っていない人もいます。

 

TAM 210: Statics

 

力のつりあいから材料力学の基礎を学びます。大学入試の初歩みたいな選択式の問題をみんなで解くという、参加型の授業です。問題はかなり簡単ですが、余裕と思っているとふとした時に引っかかります。元からの不注意に、英語の専門単語への馴染みの無さが相まっています。ここからが大事ですが、計算はみんな基本的にMATLABを使っています。日本にいる時だと、間違ってると確実に思うであろう、3桁のルートとかが分母に現れてきたので戸惑いました。計算をできるだけ楽にしようと奮闘してると、みんなにはそんな方法思いつかなかったと言われるので、少し嬉しい思いもしました。この授業を受けていれば、基本的な力学のMATLABはできるようになると思います。

 

AE 433: Aerospace Propulsion

 

Auditという仕組みを使って、成績のつかない形式で履修しています。学部四年生の講義で、それまでに学んできたことを、実際のエンジンなどに当てはめていくという、発展的かつ実践的な授業です。一部知らないこともありますが、既出であれば大体の内容はつかめ、今までにない視点から、学んだことの応用が学べるのでとても楽しいです。最近では、代表的な商業飛行機のエンジンの効率の議論を終え、エンジンのそれぞれのパーツ(圧縮機とかタービンとか)の仕組みについて、勉強しています。聴講の仕組みは本当にオススメで、宿題もなく、リスクもなく、専門的な科目を履修できてしまうので、特に2年生で留学してきた人にはオススメしたいです。後期には、同じ教授で電気推進の授業に派生するので、そっちも聴講したいと思っています。

 

AE 497: Independent Study

 

研究室のアシスタントの仕事をすると、1単位がもらえます。院生の先輩のサポートのおかげで、なんとか研究アシスタントになれました。週に2-3日、圧力を測る装置を作成して、測定結果を調べ、誤差の原因の特定をしています。自身の実力不足が大きく、満足のいく仕事はまだできていません。実力不足と英語の壁の二重苦におちいらないためにも、留学行く前から、自分が研究活動やクラブ活動でやりたいことにうまく接続されるように経験を積んでおくこと事をおすすめします。特に、研究アシスタントに関しては、選考が厳しいところもあるかもしれないので、自分の経験で自分をアピールできることは大切です。アメリカでは、履歴書を意識して行動する学生さんが多く、彼らは研究アシスタントやインターンを必死で探しています。この秋アシスタントになった3年生の学生様が、BoeingとJPLでのインターンをなさっていた、と知った時にはかなり驚きました。研究活動やインターンがしたい人は、エンジニア系の団体(学生ロケット)や、インターンなどの職務経験、プログラミング言語(MATLAB、C、Pythonなど)、CADの使用経験があると、有利に働くと思います。(僕は、C言語以外何も経験がないって言いました)。その一方、やる気が何より大事だそうで、面接する人の多くは、職歴目当てで、本当にその研究室の活動に興味があるのか疑問な生徒さんも多いらしく、熱意があればなんとかなるという意見もありました。しかし個人的には、留学行く前から、自分のやりたい事について、ある程度の経験に基づいて、自信満々に英語で語れるようにしておくと安心だと思います。

 

GEOG 379: Introduction to GIS

 

専門単語の意味がすぐにわからないのと、教授の英語の訛りが非常に聞き取りにくい事から、一番成績落としていて、一番苦戦しています。週に2回の講義では、GISの基礎を先生が講義して、週に1回の演習(金曜日)で、ArcGISを使った演習を行います。最近では、階級区分図など高校の地理の内容をやっていますが、その中では、地球の座標系の話が一番難しかったです。以前から記事を更新されている、院生の先輩に日本語で補講をしていただきました。GISを使って今後何かしていきたい人には基礎として必須かもしれませんが、興味ない人には退屈な授業かもしれません。今後、さらに面白くなる事を期待しています。

 

ACE 199: Digital Marketing and Social Media

 

先生がだんだん早口になってきており、ギャグとかもガンガン飛ばしてくるのですが、面白いのはわかっても、まだ本当の意味で笑えていません。授業の大半は雑談で、最近だと嘘の情報をインスタに流して反応をみるということで、学生みんなで # national music appreciation day をストーリーにあげました。雑談の合間に挟まれる講義の内容は、日本語でも英語でも記事が豊富にあり、事前にそれらを読んで概念を理解しておけばついていけます。今は、Affiliate Marketingなどについて基礎を学んでおり、今後はGoogle Analytics Certification と Google Adwords Certificationを授業の一環としてみんなで取り組むという事で、単位に加えて、資格的なものもゲットできるらしいです。課題は少なく、テストも選択式で簡単らしいので、ありがたい限りです。

 

ESL 110: Oral Pronunciation and Oral Fluency

TOEFLのSpeakingの点を上げるべく履修しました。発音や音節など、センターの一問目みたいな事をやっています。周りは、同じように英語できない留学生が多いので、授業も生徒の質問も幾分聞き取りやすいです。最近では、英語のリズムについての授業がとても面白かったです。教授が、数回個人面談を組んで、アドバイスをくれるらしいので、秋が終わる頃には、少しは発音をマシにしたいです。

 

時間割としてのアドバイスですが、昼ごはんの時間をしっかりと開けておくことが大切です。自分は、月水金は、11時の時点にはお腹が空かず、仕方なく昼ご飯を3時から食べています。初めの方で忙しい日は、昼抜きで6時まで...とかもありました。食にとどまらず、睡眠も含めて、基本的な生活習慣は大切です。しっかり予防しましょう。

 

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谷口Oct