イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

Fall 2021 - KY

こんにちは。慶應から来ているKYです。
 
Thanksgivings(秋休み)も終わり、だいぶ寒くなってきました。
そして秋学期もあと2週間ほどで終了です。
 
という訳で、他のみんなにやや遅れを取りましたが今回は秋学期の授業紹介です。慶應では、制御系を中心に電気系・力学系・情報系など幅広く履修をしていましたが、こちらでの履修科目は以下の通りです。
CS225 Data Structure
SE320 Control Systems
SE361 Emotional Intelligence
CMN101 Public Speaking
ENG 398 Grainger Engineering Design your Experience
上の二つが理系科目でそれ以外は違います。何しに来たんだって感じですね笑。
一応すべて対面で受けていますが、録画された講義を後で見られるようになっている授業もあります。
 
最初に理系科目の履修制限に関して軽く説明すると
多くの理系授業にはPrerequisiteと呼ばれる、あの授業を事前に受けていないとこの授業は受けられませんと言うようなものが設定されていますので、システム上はそこで引っかかります。あるいは特定の学部のみに履修が許可されていると言う場合も引っかかります。
ですが、基本的に学部のアドバイザーにメールを出して交渉すればOverrideといってエラーを取り除いてもらって履修できることが多いです。
履修できないパターンとしては、授業が人気で、交換留学生が履修申請できる期間には既に席がすべて埋まっている、と言うような場合だと思います。(僕はこれで春学期の履修にやや困っています(T o T))
 
 
では授業紹介です。
 
CS225 Data Structure
C++を用いてデータ構造について学びます。データを保存する様々な手法に対し、実装を通じてそれぞれのメリット・デメリットを学びます。一概にどの手法が良いか悪いかと言う訳ではなく、状況によって最善の方法をデザインすることの重要性について説かれます。ほとんどのCSの生徒はこの授業を高く評価しているようなので、この方面に興味があるなら履修してみるべきだと思います。ただ課題の量はかなり多いです。
Lab(毎週の軽めの課題)とMP(隔週の重めの課題)とFinal Project(11月頃からスタート)に真面目に取り組んでいれば良い成績が取れそうです。
課題の早期提出したり、日替わりのプログラミング練習問題に取り組んだりすることでもらえるExtra Creditも豊富です。不安な人でも時間をかければ力を付けながら成績も伸ばせると思います。Exitra Creditはゲタを履かせてくれるための点数みたいな感じです。
あと特徴的だと思ったのは試験がCBTFと呼ばれる図書室の地下のパソコン室で受ける形式だったことでしょうか。
 
 
この辺りで他の人の記事を読んで分量ミスったなと思いました。以降は短めに書くつもりで。はい。
 
SE320 Control Systems
古典制御に関する授業です。ラプラス変換から入り、PID制御や位相補償制御のデザインまで扱います。実はこれ想定していた内容と違って既習範囲だったのですが、Labのセクションで楽しいことをやるかもという期待と、復習という名目で履修を続けました。LabではMatLabでのシミュレーションと実機はモータを扱いました。
ちなみにLabのレポートは日本の実験レポートとは比べ物にならないくらいゆるいです。
 
SE361 Emotional Intelligence Skill
 
IQの対となる概念?として提唱されたEmotional Intelligenceについて学びます。アクティビティやディスカッションがほとんどの最もアメリカらしい授業だと思います。宿題や小テストの負荷は平均的な授業より小さいと思います。1回だけグループプレゼンテーションがあります。
SEの授業扱いとなっていますが、理系要素は全くありません。自己啓発や哲学などが好きな人にオススメです。リーダーシップや人間関係、コミュニケーションなど色々なことについて話します。少人数かつインタラクティブな授業なので友達が出来やすいと言うメリットもあると思います。
 
CMN101 Public Speaking
 
人前でのスピーチの技術を学びます。試験はなく、1学期に5回あるスピーチの評価が成績の大部分を占めると認識しています。Non-Native用のセクションがあり、僕はこれを取りました。どんな違いがあるか分かりませんが、背伸びしてNative用を取る選択肢もありかと思います。おそらくNon-Native用の方が緩いと思います。
少人数制であることやFreshman(1年生)が多いことなど、友達が作りやすい条件が揃っているのはメリットだと思います。ちなみにNon-Nativeのセクションは僕とあと一人を除いて全員が中国人で驚いたのを覚えています。
 
ENG Grainier Engineering Design your Experience
 
The Grainger College of Engineeringと言うのが工学部の名前でして、交換留学生としてここで学ぶにあたって知っておいた方が良いことを共有してくれると言うような授業です。必修ではありませんが、履修が推奨されています。1単位分の授業です。
エレベーターピッチをしたりアメリカでのレジュメの書き方を学んだりと内容は多岐に渡ります。理工系の他の留学生と交流できること、大学に関して聞きたいことがあれば気軽に質問できる場であること、など履修するメリットはたくさんあると思います。
留学生をサポートすることを主とした授業なので、ゆるくてワイワイした雰囲気の授業だったと思います。前半学期だけの授業だったのでやや記憶がおぼろげです。
 
以上です!イリノイ大学への交換留学を考えている方の参考になれば嬉しいです。
 
また冒頭でも触れたように、Thanksgivingsが終わったばかりなので、次回の記事はそれに関することになると思います!