イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

Spring 2022 - ひろあき

イリノイ大学では年末年始でのオミクロン株の流行を受け、春学期最初の1週間をオンライン授業で行い、それ以降は対面授業が再開されました。最初の1週間がオンラインになってしまったことで、いろんな授業の初回に潜るのが難しくなり、履修を決めるのに苦戦しました。
 
春学期では、自分の専門に留まらず、いろんな学部の授業を取ってみようということで、データ分析に軸を置きつつも、BusinessやGeography、Information Science などの授業を履修しています。
 
交換留学生は所属がCollege of Businessでない限り、ビジネスの授業は履修できないのですが、BDI(Business Data Innovation)の授業は履修できたので、今学期は1つBDIの授業を取っています。データサイエンスとビジネスのいいとこどりのような授業で、日本の大学ではなかなか取れなさそうな授業なのでとっても楽しみです!
 
それでは、今期とっている授業を紹介します!
 
IS 324 Social Network Analysis
社会的な相互作用や個人的な関係のネットワークとその分析について学びます。オンラインで開講される授業は取らないと決めていたのですが、どうしても受けたかったので履修することにしました。授業では、PythonやRではなく、SocNetVやGephiというネットワーク可視化のソフトフェアを使います。学期中にSocial Networkに関する文献を読んでサマリーを2回書くのと、グループでのリサーチプレゼンテーションがあります。
 
BDI 367 Data Visualization and Communication
データ可視化を学びます。Tableauというプラットフォームを使ってデータの可視化に取り組みます。Tableauではコードを書かなくていいのですが、Rでの可視化に慣れてきたところなので、逆に操作に戸惑っています。College of Businessの授業なので、ビジネス系のトピックを扱うことが多いです。
 
GEOG 379 Introduction to GIS Systems 
地理空間データの取得や分析に使われる地理情報システム(GIS)について学びます。公衆衛生や疫学でも地理空間情報を使った分析が増えており、使えるようになりたいという気持ちで履修を決めました。授業は週に2回のレクチャーと1回のラボで構成されています。レクチャーではGISのコンセプトを叩き込まれ、ラボではArcGISというアプリケーションを使った演習を行います。
 
CHLH 421 Health Data Analytics
健康や医療に関するデータの分析方法について学びます。授業の最初では統計の基礎的なことを学び、中盤からソフトフェアを使った分析を行います。MS ExcellとSASを使って分析します。医療データに関する分析については、出身大学の研究室でRを使ってやっていたので、なんとなくわかっているのですが、SASを使ってみたかったので履修しました。
 
IS 389 Independent Study
学部レベルの研究の授業で、日本でいう卒業研究に近い感じです。授業履修までの流れは学部や研究分野、指導教員によって異なります。自分の場合は指導教員を見つけて、研究についてのディスカッションで先生の指導内容とマッチしているかを確認し、履修できることになりました。Center for Health Informaticsに所属している先生のもとで、ヘルスコミュニケーションに関する研究を行っています。計画段階ですが、日本でのSNSにおけるヘルスコミュニケーションを定量分析の手法で分析する予定です。留学中にどこまでできるかわかりませんが、オンラインでも研究できるため、帰国後もぜひ続けたいです。