イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

授業紹介 -K-

今日は東京大学から交換留学中のKさんに授業を紹介していただきます!


3回目の投稿になります、東京大学から交換留学中のKです。今回は手短に!授業紹介をしようと思います笑 私は今学期4つ授業を履修しましたが、その中から専攻である【ACE444 Financial Service and Investment Plan】の説明をします。

まず内容としては株・債券とは何か、それら投資対象となる資産の価格・リスクの分析方法を学ぶ授業です。週一コマ80分で、推定御年60歳程、all right!が口癖のおじいちゃん先生が担当して下さいます笑 宿題は大きく以下の3つのパートに分かれます。

① Online Component
まず週一な事もあり、授業中に基本知識の解説はあまり体系立てて扱いません。その代わりとして毎週先生の音声付きの1.5時間ほどの動画を見る必要があります。上に述べた株・債権に関連する基本知識・計算方法は全てここで学習します。また必要に応じてreading assignmentsが課されます。

② Homework
①で学んだことを基に、ほぼ毎週エクセルワークの宿題が課されます。エクセル関数が使えないと生きていけないので、今学期だいぶ鍛えられたなと感じます。類題のエクセルワークを動画内や授業中に解説してくれることが多いので、それに従ってappleなど実在する会社のデータを用いリスク評価・ポートフォリオの組み方等を学びます。

③ Asset Tracking Report
これが個人的に一番為になった課題です。やる事は単純でS&P500(日本でいうTOPIX)、個人株式銘柄・国債投資信託ETFの実際の数字を毎週トラックし、BloombergやYahoo Finance, New York Times等のニュースサイトから各週の上下要因を探し、レポートします。
お恥ずかしながらあまりニュースを読む習慣が無かった私には打って付けの訓練であったと共に笑、いかに世の中の動きが株価に影響を与えているかをリアルタイムで理解できることの意義は非常に大きかったです。興味深かったのは、株価というのは業務実績等の経済要因のみならず、トランプ大統領の政治方針・ハリケーンなどの自然災害・北朝鮮のミサイル等様々な事が影響を与え、それに対応した投資家の動きにより、即座に数値に反映されているという事です。それに気づいてから大袈裟かもしれませんがニュース見方がガラッと変わりました。日々のニュースでもこれは株価下落の一因になるなと思ったり、今この業界の株価が上昇傾向だから企業はこういう方針をとるのかと気づいたり、この宿題をやるだけでも今学期この授業を取った価値がありました。

最後に授業ですが、正直授業で新しく学ぶ事はあまり無くて①online componentの補足や②③の宿題解説に殆どの時間が割かれます。なので①で毎週新しい知識を仕入れ、②で実践練習をして理解を深め、授業で疑問点を解決して再確認をするというのが一連のサイクルになります。
以上、大雑把ながら授業紹介をさせて貰いました。金融・投資等に興味がある方は是非履修を検討して見ては如何でしょうか。

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