イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

イリノイ大学の特徴で打線組んだ

皆様、お久しぶりです。慶應義塾2018年度春学期履修登録に間に合わせたいがため、期末試験の無い授業を取らねばならず、不本意ではあるが全く興味のない授業を履修登録せねばならない状況に陥った、平山です。

 
さて、後期授業が始まってから早くも三週間が過ぎ去った。そこで前期を終え、更に後期授業履修登録までの私の経験から、今回は某巨大掲示板、「◯ちゃんねる」のスレッドを模倣し、完全な独断と偏見から長所と短所どちらも含むイリノイ大学アーバナシャンペーン校の特徴で打線を組みたいと思う。

1(二) スーパー・ジム・レストランの三大娯楽施設
2(遊) 中国人のドヤ顔高級車運転
3(三) 勉強に最適の環境
4(左) 寒い
5(一) 専攻の多さ
6(右) 人間関係構築の容易さ
7(中)学校までのアクセスの良さ
8(捕)圧倒的履修制限
9(投)ダイニングホールの壊滅的テイスト

<解説>

① 1(二) スーパー・ジム・レストランの三大娯楽施設
イリノイ大学アーバナシャンペーン校。広大なコーン畑を切り拓き1867年にその姿を現した。米国の名門州立大学として、この大国・アメリカ合衆国の発展の礎を教育の面から支えてきた。特に今日著しい成長を遂げるITの分野ではその成長の初期段階から活躍することとなる各界の巨匠を輩出してきたことは言うまでもない。しかしながら教育とかけ離れた「娯楽」という点には、少々疎いと言わざるをえない。結論から述べよう。この大学周辺には、全くと言っていいほど娯楽施設が存在しないのである。あるのはカラオケ、バー、陳腐なゲームセンター。スーパー・レストラン・ジムが三大娯楽施設というのは流石に言いすぎだが、一種のアイロニーとしてうけとめていただきたい。それほど、暇なのだ。
② 2(遊) 中国人のドヤ顔高級車運転
 真っ赤なボディに、イエローのエンブレムが輝く伝説の一台・フェラーリが大学校内を風を斬り、駆ける。急速な国家成長に伴う所得増加の恩恵をうけた中国人の中でも、彼ら留学生は特に経済的に恵まれている人間が多いのだという(北京出身の友人・B氏談)。イリノイ大学は特に中国人割合が高い上、キャンパス近くに路上駐車場が数多く存在していることもあってか、彼らの乗り回す高級車を目にすることは多い。フェラーリランボルギーニ等の別格高級車に加え、ベンツやレクサス、BMWとの遭遇は校内で決して珍しいことではない。
③ 3(三) 勉強に最適の環境
言うまでもなかろう。娯楽施設がなければ、することはひとつ。学問に打ち込むことである。図書館の席数・営業時間・環境は文句のつけようがない。
④ 4(左) 寒い
 寒い。はっきり言って、異常だ。本年は比較的寒くない年らしいが、寒い。マイナス10度、普通に下回る。そして何より風が強く、体感気温が更に低く感じられる。防寒対策に命を懸けて欲しい。
⑤ 5(一) 専攻の多さ
 イリノイ大学は多大と比較しても学部・専攻が多い。また、かなりマイナー(独特)な学部も存在しているためぜひチェックしてみて欲しい。正直、私は「この専攻がいいからイリノイ選んだ!」という人間は見たことがないが。
⑥ 6(右) 人間関係構築の容易さ
 疑似学園都市を展開するイリノイ大学アーバナシャンペーン校は、学生の行動範囲が狭く、その娯楽施設や飲食店の少なさも相まってクラスメイトやどこかのコミュニティで知り合った人間とのエンカウント率が非常に高い。そこから食事を一緒にするようになったりだとか、友人はつくりやすいと考える。
⑦ 7(中)学校までのアクセスの良さ
 だいたいどこの寮に住んでも大学まで徒歩15分以内というのは、実はなかなか良きアクセシビリティなのかな、と感じる。ちなみに私が現在生活の本拠とするシャーマンホールは後者まで徒歩6分ほど。おすすめである。ちなみに今年度の日本人交換留学生の殆どがここで生活をしている。
⑧ 8(捕)圧倒的履修制限
 前回述べた通り。履修制限がかなり厳しく、特に法律は履修許可されないので、(米)法を学びたい人間がこの大学に来るのはおすすめできない。
⑨ 9(投)ダイニングホールの壊滅的テイスト
 はっきり言ってダイニングホールの食事は刑務所の飯や病院の刻み食よりもまずい。ちなみに両者とも私は食したことはない。ダイニングホールは寮ごとに存在しており、一年生(フレッシュマン)は必ず一年間のミールプランをとらなければならないという地獄のような規定がある。しかもディナー価格は15ドル(週の食事回数に比例し減額されるものの、大した割引ではない)。誰がムショ飯に15ドル払おうか、いや払わない。交換留学生については大学院寮に居住することがミールプラン購入免除の要件である。シャーマンホールは勿論大学院生寮。もう一度言うが、シャーマンホール、おすすめである。

以上が「イリノイ大の特徴で打線組んだ」である。

ではまた。