イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

授業紹介 Part.2 -緒方-

こんにちは、緒方です。
授業開始から約一ヶ月が経ち、次から次へとやってくる中間試験に追われ、忙しい日々を送っています。さて、今回の記事では今期履修している授業を紹介したいと思います。私は観光学に興味があるので観光学の授業2つに加え、その他それに関連した授業や変わった授業についてお話しします。

 

RST150 Foundations of Tourism
このコースではツーリズムという大きな産業の中に存在するあらゆる職業やその形態について学びます。100番台のコースということもあり、課されるのはリーディングだけです。リーディングといってもそれをもとにクラスでディスカッションがあるわけではなく、その内容を先生が授業内でまとめて説明するので他の課題に追われて忙しい時などに事前に目を通しておくことができなくても問題はありません。成績は2回の試験、3つのケーススタディそして出席点の計3点をもとに評価されます。まだ試験もケーススタディも行っていないので難易度については何とも言えませんが、試験に関しては試験前の授業で内容の復習をしてもらえますし、ケーススタディもクラスの人と協力しながらできるということなのでそこまで難しくないのではないかなと思っています。他の授業に比べて授業外でやらなければならないことが少なく、楽な印象はあります。それでも私は観光学についての基礎知識を身につけるという意味ではためになっています。

 

RST350 Tourism and Culture
先ほど紹介した授業と同様、観光学についての授業です。この授業では観光のもたらす良い点だけではなく、批判的に見る力が養われます。例えば、最近扱った内容だと観光は確かにその地域の利益に大きく貢献するが、その一方でそこで生活している人たちのことを考慮しない自分勝手な行動をしている人がいるのではないか、それは地域の人たちの観光客に対する印象にどのような影響を与えるのか。これらを踏まえたうえでどうするべきなのか、を議論しました。いろいろと考えさせられる授業で様々なバックグラウンドを持つ生徒の意見を聞けるので毎回とても刺激になる授業です。毎週のようにリーディングをもとにした小テストがありますが、みんなで定めた目標点をクラス平均が上回ると愉快で料理上手な先生が手作りの料理を持ってきてくれるので頑張れます。さらに課外授業が多く、キャンパス内にある様々な施設に行き、お話を聞ける機会もあるので観光学に興味があるという方にはオススメします!

ADV150 Introduction to Advertising
広告が人々の意思決定にどのような影響を与えているのかを知りたいと思ったのと広告とはどんな産業にも関連があるから勉強になるかなあというふわっとした理由で受けることにしました。広告学の授業を受けるのは初めてで最初はこの分野で働く人たちの関係性すらよくわかっていませんでしたが、分かりやすい説明のもと基礎が身についた気がします。パワーポイントは細々と詳細が書き連ねられているタイプではないので見やすいのですが、もう少し補足情報も欲しいかなと個人的には感じることがあります。期末テストはなく学期内の4回のテストが評価対象であるうえ、範囲も狭いので初めて学ぶ人でも気軽に取れるのではないかなと思います。

 

PSYC250 Psych of Personality
心理学は秋学期にも単に興味で履修したのですが、受けてみたら想像以上に観光学の理解につながる部分があることを知り、さらに理解を深めるために今期も履修しました。この授業ではコースの名の通り心理学の中でもパーソナリティに重点を置いていて、確かにこの行動当てはまる!この行動にこういう意味があったんだ!という発見があって面白いです。しかし、専門用語などの難しい英語もたくさん出てくるので一回ぼーっとしてしまうとすっかりおいていかれてしまいます。もちろんパワーポイントにのっていない授業内での教授の話がテストに出るので気が抜けません。さらに一回目のテストを終えて個人的に感じたのは質問の出し方や選択肢が結構トリッキーで二択に絞れてもそのあと正解がどちらかを決め切れず悩んだ問題がいくつかありました。しかし、これはあくまでも個人的な意見なのでまじめにリーディングをこなし、授業の内容のメモを取れば大丈夫です。

 

LA221 History of the Prison
今まで紹介したものはすべてなんとなく観光学に関連していましたが、この授業だけは単なる興味で取りました。牢獄の歴史というコース名ですが、今の段階ではまだ監獄について扱っていません。そのかわり、昔行われていた様々な制裁の仕組みについて学んでいます。そしてそれをもとにリフレクションペーパーを書くのが毎週の課題です。成績の評価対象となるのはこのリフレクションペーパーと2回の試験です。リフレクションペーパーは1枚あたりたったの10ポイントで字数もそこまで多くないので楽かなと思いきや評価基準をもとに書かないとかなり減点をされるうえ、そのほとんどその場のノリで教授が説明していくので授業中は一瞬も気が抜けません。それでも自分の全く知らない世界へと誘うこの授業は毎回学ぶことが多く面白いです。

以上が私の今期履修している授業の簡単な紹介です。すべての授業に共通して言えるのはどの授業も期末試験がないということです。私自身、授業開始後に知ったのですが秋学期は試験期間最終日まで試験があったので今期はそれがなく、かなりうきうきしています。しかし、その分学期中に行われる試験が多いので気を抜かずにできるだけ多くのことを吸収したいなと思います。
それではまた。