イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

COVID-19パンデミックで交換留学生が受けた影響

久々の更新となってしまいました!きさらです。

大変な毎日ですね。最初に、コロナウイルスにより世界中で犠牲になられた方に追悼の意を、そして最前線で私たちを救おうとしてくれている医療従事者の方々にも最高の敬意を表します。

 

今回の世界規模での感染拡大は、世界中の留学生にも多大な影響を及ぼしました。

今回のブログでは、状況がようやく落ち着いてきた今、イリノイ大学アーバナシャンペーン校に交換留学をしていた私たちにどのような影響があったのか、そしてアメリカでの当時の様子をお伝えしたいと思います。

 

  • タイムライン
  • イリノイ大学での影響
  • その後
  • 日本に帰ってきて感じたこと  

 

タイムライン

1月下旬:アメリカでの症例が発見されました。

2月:アメリカではそこまで気にする雰囲気はなく、消毒用アルコールも手に入りました。むしろ日本での拡大を心配しているという状況でした。

3月:本格的にキャンパス内でも危険が感じられるようになりました。しかしその頃は学生のうちではまだまだ危機感は薄かったようで、春休みに旅行をするか授業中に教授が質問した際は全体の3分の2以上の学生が飛行機を使って国内外に旅行に行く予定があると答えていました。留学生仲間でも旅行を計画している人は結構いました。

  • イリノイ大学は最後まで春休み期間(3/14-22)も通常通りほとんどの学生寮を閉めるという方針を変えませんでした。なので、大学院生用の寮に入っている学生以外は休暇中に旅行をするか実家に帰るかの選択肢しかなかったです。
  • 5日:東大から外務省の発令する感染症危険レベルが2になったら帰国の措置をとるというメールが来ました。
  • 14日:東大から「レベル0でも自らの危険を感じ勉学や生活に支障をきたすと思われた場合、帰国しても良い」という通達が届きました。ここで帰国を本格的に(急に)考え始めました。「まだ1週間はあるだろうが、念のため」という気分でなんとなく荷造りをしておきました。 
  • 15日: 友人から「アメリカの国内線が止まるかもしれない」という情報を受け、できるだけ早く帰国した方が良いということになりました。そして翌日の朝の便を直ぐに取りました。(なぜ国内線?という疑問にお答えすると、イリノイ大学はシカゴのオヘア空港が国際線では一番近いのですが、かなり大きい空港であるため感染リスクがあるのではないかということで、リスクを少しでも減らしたいと考えたため学校から20分の場所にあるシャンペーン空港―ダラス空港―成田空港で帰国しようと考えていたためです。)また、キャンパス内にあるIllinois Unionなどの店が閉まりました。
  • それまで、まだ1週間はあるだろうと思っていたのに急に残り時間が1日も無くなったので、会おうと思っていた10人近くの人と1日で会おうと思い連絡を取りまくって12時から翌日の午前2時までで全員に会いました。
  • 16日:午前4時に寮を出てUberでシャンペーン空港ー成田空港へ。
  • その後、他の留学生も帰国しました。

 

イリノイ大学での影響

  • 卒業式などを含む多くの行事が中止に。
  • 今年度のイリノイ大学からの留学も中止に。留学しようと思っていた学生の卒業年度に影響を及ぼす。
  • 寮費、他の生活費などはオンラインにてリファンドされることになった。

 

その後

  • 全ての授業がオンラインとなった。留学生は日本からでも受講し単位を取ることができる。ディスカッションの部分も多くあったが、クラスの掲示板を作りそこに書き込むなどに変更になった。(ダンスの授業では自分のダンスを録画して提出になったらしい!!)講義を録画してくれる授業もあるが、オンラインで現地時間で講義が続くものもある。Zoomを使う。
  • 帰国の時期が早まったことで日本でも4月から大学に復学が可能になったが、その分オンライン分の留学先の単位互換が不可能になった。
  • 奨学金の受給期間の変更
  • 本国への飛行機がなくなったため、イリノイで収束するまで過ごすと決めた中国や韓国の留学生の友達もいた。

 

日本に帰ってきて感じたこと

  • 特に3月に入ってからは全てが急すぎて何を考える時間もなかった。日本について数日経ってから帰ってきたことを実感した。
  • 私は帰国後2週間ホテルにて自己隔離を行なったが、人によりこうする人もいれば全くしない人もいた。一人がきちんと対応しようとしても他の人の少しの行動で感染拡大は進んでしまうということもある。早めから統一しないと不公平が生じると感じた。
  • 普通の毎日が送れることが1番素晴らしいと実感した。
  • 留学先で、自分の身を自分で守らなければいけない状況にいたのでその分身の回りの危険に敏感になっていたからか、帰国後、日本の様子はゆるいなあと感じた。(しかし現在は絶賛自宅でゆるい生活を送っています)

  

これはイリノイ大学という限定された場所での様子なのでアメリカ全体の状況とは異なるところも多いと思います。

しかしどこかでこの記録が役に立つことを願って書いておきます。

 

早く普通の毎日が戻ってきますように!!!

そしてこれを読んでくださっている皆さんが健康でありますように。

今回も読んでくださりありがとうございました!