イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

授業紹介 -矢部-

こんにちは 矢部です。

 12月の中旬にあった期末試験を無事に終え、イリノイ大学の秋学期が終了しました。9月から始まった秋学期も今思うとあっというまだったなと感じています。さて、今回は私が秋学期に履修していた科目の中で、一番印象に残っている電気磁気学の科目について紹介しようと思います。履修しようと思ったきっかけは、この科目は大学2年生向けで、計算がメインであるため、英語があまり出来なくてもやっていけると判断したからです。実際に授業を受けてみてとても懐かしさを感じましたし、授業前に授業内容を予習できるビデオを視聴することができたため、授業中先生が何を言っているのかある程度理解できました。電気磁気学の勉強をするというよりも英語の勉強をしている感じのほうが強かったです。授業では、ガウスの法則や右ねじの法則等を用いて電界や磁界の大きさ・向きの算出、RLC回路の過渡現象、光工学の基本的内容等について学びました。この科目の何が面白かったかというと、私が日本で履修した電気磁気学の授業とこちらの授業の形態が大きく異なっていたことです。私が通っている大学では90分のレクチャーを週に2回受けるだけでしたが、こちらでは各週にレクチャー(50分×2)、ディスカッション(120分)、ラボ(120分)の3つのセクションが設けられていました。レクチャーでは授業で取り扱っている内容に関して学生が感覚的に理解できるよう実験を交えながら授業が進行していました。また、授業中に何度かクイズが行われたり、学生に質問が投げかけられたりと、学生が授業に意欲的に参加できるようになっていたと思います。私が通っている大学では基本的にそのようなことは無く、教授による講義が90分間あるだけで、こちらの授業と比べると少し退屈な授業だと思います。また、ディスカッションやラボの授業は教授の代わりにTAとして大学院生が私たちのサポートをしてくれました。どちらのセクションも3~4人ほどのチームを組み、課せられた設問または実験に取り組みました。私が想像していたよりも議論は活発で多くの学生が自分の考えを積極的に伝えていました。中々議論に参加することは出来ませんでしたが、下手な英語でも自分の考えにチームメンバーが納得してくれたときはうれしかったです。また、チーム内で問題が解決できない際はTAに質問していて、学生一人一人がより多くのことを学ぼうとしている姿勢を感じました。
 秋学期を通して私が感じたことは、イリノイ大学の多くの授業には「講義で新たな知識を学ぶ+それらの知識を元に実験・議論する」という仕組みが設けられていると感じました。この授業システムは授業内容を理解するのにとても効果的だと感じますし、学生の知的好奇心を向上させることが出来ると思います。