イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

授業紹介 -木下-

授業紹介2日目の今日は、農学専攻の木下さんです‼️

 

こんにちは、みなさん。木下です。元気ですか??
イリノイはますます寒くなり、クリスマスは日本に帰るから大丈夫だ~と思っていたところ、今日一緒にお昼を食べた友達に、「spring semesterのほうがfall semesterより圧倒的に寒いからね~」と言われ、不安で仕方ありません。
さて、今日のトピック、授業についてです。私がやはりイリノイ大学は大きい大学だなと思うのは、クラスの種類の豊富さ、また数としての豊富さです。沢山の生徒がいるため、全く同じ教授の同じ授業が何個も開講されていたり(特に化学や生物といった理系の生徒皆がとらなくてはならないもの)、逆に、数としては豊富でなくても、校内のスケートリンクを使った、スケートの授業という、ユニークなクラスが開講されていたりするそうです(友人情報。ちなみに結構難しかったらしいです)。
さて、私の例ですが、CPSC112: Intro to Crop Sciencesという授業について紹介させていただきます。まず、例として選んだ理由は、このクラスがCPSC という名前の通り、crop sciences major に由来したクラスだからです。また、このクラスを選んだ理由ですが、私はトランスファーをしてきたばかりということもあり、クラスの難易度や登録システムもよくわからず、transfer studentが集まる日(たしか、transfer day といったような名前だった気がします)に、アドバイザーに言われるがまま登録したという、少し情けない話になっております。
登録理由が情けない理由なだけでなく、クラスのほとんどの生徒がcrop sciences major = 90% 以上の生徒が農家出身(私は農業について全く知らない)という我圧倒的不利な立場でしたが、クラスが終わるころには結構楽しかったなと思えました。
クラスが楽しいと思えた理由ですが、おそらく
1. introクラスのため、初歩的なこともクラスで教えてもらえた/postされているスライドに書いてあった
2. labのTAとクラスメイトが、右も左もわからない私に親切に手を差し伸べてくれた
3.毎週月曜日に取っていた、CPSC498という、crop sciencesの卒業生が来て、彼らキャリアについて話す授業と何となくリンクしていた
4.たくさんfield tripに行ったため、友人とそれらについて話すことができた
という4つが考えられます。
授業形態ですが、基本的には週二回、一時間半の授業と、週一回の三時間のラボでした。Lectureと呼ばれる週二回のクラスは、およそ90人程度の生徒が一つの部屋に入って、先生が一人でpower pointを使いながら一回の授業ごとに変わるトピックについて解説したり、事前にオンラインでゲットできるスライドにコメントをつけ足したりという形でした。また、授業中に、先生が、あるトピックについて質問をなげかけ、それについて生徒が挙手して答えるということもありました。週一回のラボは、90人を4クラスに分けて、一人のTAが一つのクラスを引っ張っていくという形でした。また、attendanceとして、iclickerと呼ばれる、テレビのリモコンのようなものを使い、授業中に行われるアンケートに答えるというリフレッシュもありました。
授業内容ですが、先ほど言った通り、毎回の授業で一つのトピックを扱うというスタイルでした。例えば、今週の火曜日はsoybeanについてなので、同じ週の木曜日はcorn、次の週はriceとgrainといったような感じです。
内容はtopicによって違うのですが、多くの場合、基本的な知識(soyはタンパク質豊富、corn飼料として最も多く使われるなど)、基本的な耕作サイクル(いつ植えて、いつ収穫するのかなど)、同じ科のいろいろな作物(grain といっても色々ある、winter wheat and spring wheatなど)、直面している問題(コスト、害虫など)、そのcropに関する新しい利用(biofuelなど)、またその問題を通した新しい取り組み(新しいorganizationや、有機栽培に関するルールなど) などでした。
グレードのつけ方は、lecture 70% + lab 30% で、lecture = 20% がfinal, 15%が exam x 2個, 10% がquiz, 10%が assignment = 70%、そして、 attendance がextra creditとして2%分追加されていました。Labは基本的には毎度課される課題をその時間内にみんなで協力し合いながら(インターネットで調べるのはあまり推奨されていなかった)解いて、それの正解率で点数がついていたのだと思います。
最後に、雰囲気ですが、とても和やかな授業で私は好きでした。Lectureの内容もあまり議論になるようなことはなく、誰かが直面している問題(耕作コストなど)は、他のクラスメイトの畑でも起こっているという感じでした。また、耕作に詳しくない私ですが、逆に日本の自給率や、一般的なアイデアとして日本の農業はどんな感じ?と聞いてくださったり、とてもオープンな雰囲気でした。Lectureの時は皆静かに座って聞いたりノートをとったりしていますが、labになると、field tripや、実際に試料をみて解く問題もあるので、みな歩き回ったり相談したりしながら和気あいあいとしていました。
そんなこんなで少し長くなってしまいましたが、参考になれれば幸いです。
では、また!