イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

授業紹介 -飼沼-

今日はPolitical Science 専攻の飼沼さんに今学期の授業を紹介していただきます!

 

お久しぶりです!やっと冬休みに入りました。前回のブログが秋休み直後だったので休みと休みの間が短いなと思われるかもしれませんがこれ程長く感じる1ヶ月はないってほどみんな頑張りました!朝から夜までパジャマで図書館にいる数日が終わり開放感しかありません。
本日は授業についてのブログになるのですが、今学期とった授業を全て説明するととても長くなるので個人的に1番力を入れたGWS478という授業を紹介します!
GWS478: Sex, Power, and Politics
Professor Washick
週1回、3時間のディスカッションで生徒は10人程。1学期の内3つのユニットに分かれていて、初めは割と読みやすく最近書かれた記事を授業前に読み、ディスカッションに参加します。授業の大まかなテーマがAffirmative consent(とてもシンプルに説明すると被害者にノーと言う責任を押し付ける考え方から加害者に合意を貰う責任を問う考え方への移行)なので性犯罪関連の記事が多いです。でもその中でもインターセクショナリティという言葉をつくったKimberle Crenshawの記事やAudre Lordeの記事などもありいろんな角度からフェミニズムを考えさせられる内容です。ユニット2はセオリーベースの読み物が多く、Sigmund Freud, Michel Foucault, Judith Butlerの本を1週間に1冊読んでディスカッションをしました。各ユニットの後にペーパーがあるのですが、ユニット2後のペーパーが恐らく大学で書いた中で1番難しいペーパーでした。ユニット3はまたアカデミックな記事を読む形態に戻り、約3人の生徒が週替わりにディスカッションリーダーとして3時間の授業を進めました。私の時はMasculinity and Violenceというテーマでディスカッションをしました。また、それぞれがAffirmative Consentに関係するテーマで最終プロジェクトペーパーとプレゼンテーションを提出します。私はマルチカルチャリズムとフェミニズムがどうぶつかり合うかについてとaffirmative consentがマイノリティカルチャーでスタンダードになる時のチャレンジなどについて書きました。教授はとても評価が厳しいですがオフィスアワーで沢山助けてくれるので本当に学んで欲しいという気持ちが伝わります。また、大学であった中で1番本通りのアカデミックな英語で話すので質問が質問でないというか意味が分からないということが多々ありました。沢山の知識を持っていて頭が良いのが伝わりますが教えるのが上手いかは少し謎です。努力は確実に認めてくれるので授業外でも沢山質問しにオフィスアワーを訪れることをお勧めします。(どの教授においてもですが)フェミニズムから学んだ知識をこれからどう活かすかを探すためにとった授業ですが答えを沢山学んだというよりは曖昧な答えにならない知識を沢山学んだ気がしてあまりスッキリしませんが考えさせられる授業ではありました。難しかった分達成感もあります。クリティカルシンキングが求められる授業なので沢山のリーディングと向き合った自信はあります。GWS478に興味があるという方は連絡をくださればいくらでもお話出る内容がありますので是非!