Fall 2021 - なつ
お久しぶりです。こちらは夏が終わったと思ったらすぐに寒くなり、秋の気分があまり味わえませんでした。そして11月の半ばには初雪も降り、本格的な冬のシーズンになってきました!それでは今学期に私が取っている授業の紹介です。
GLBL 100 Intro to Global Studies
人権や貧困問題など世界で起こっている様々な問題について隔週ごとにテーマを変えて学びます。そして1人につき1つの国が割り当てられ、その国について地域別にグループプレゼンを行います。2週間に1回の頻度でshort paperを書かなければならないのですが、100番台の授業ということもあり、世界で問題になっているテーマについて幅広く学べるので視野が広がって面白いです。
GEOG 210 Social and Environmental Studies
主に地球温暖化や大気汚染など環境問題が与える社会の影響について学びます。今まで環境の授業は取ったことがなく、初めてこの分野について学びましたが、世界各地で起こっている環境問題とその影響について知ることができました。1ヶ月に1回程度ゲストスピーカーを招いてお話を聞くこともあり、今学期受講している科目の中で一番面白いと感じている授業です。
ESL 111 Intro to Academic Writing
English as a Second Languageの人向けの授業で英語エッセイの書き方について学びます。Freshmanが多く受講している印象です。私のクラスメイトはほぼ中国人と韓国人で、たまたまアジア人ばかりのクラスでした。こちらの授業ではMidtermやFinalに限らず普段の課題でも英語でエッセイを書く機会が多いのでとても為になる授業です。
EALC 250 Intro to Japanese Culture
縄文時代から現代までの日本の歴史を大雑把に学び、日本人とはどのような人なのか、日本文化とはどのようなものなのかを学びます。日本人だから簡単そうな授業だと思われがちですが(私はそう思っていました)、実は一番苦労している授業です。教授も日本人ではなく外国人で、日本人と外国人の日本文化に対する捉え方の違いを授業を通して体感しました。
私が今学期取っているクラスは基本全て対面なので、オンラインの授業は1つもありません。日本にいた頃はずっと対面+オンラインという形だったので、すべて対面授業というのは初めてでやっと大学生気分を味わっています!春学期はどうなるかまだわかりませんが、なるべくなら対面授業を多く取りたいなと思っています!
Fall 2021 - さしみ
段々と寒くなってきて、ひょうみたいな雨が降るようになってきました。今回は授業紹介です!
アメリカの授業は全体的に日本よりも課題や試験が多い印象です。リーディングの予習がある系の授業はとっていないのですが、中間試験が月1ペースであるなどなど。ちゃんと勉強しているな感があっていいと思うのですが、就活やサークルなど他に打ち込みたいことがある場合、この期間は就活!この期間は勉強!みたいに期間ごと集中することが日本より難しいなと感じます。
ECON302 Inter Microeconomic Theory・ECON303 Inter Macroeconomic Theory
同じ系統の似た授業なのでまとめて。ミクロ・マクロ中級です。国内でミクマクの基礎は勉強してきていたので、そんなに難しくない印象。全体的な講義に加えて、週一のTAによる補講講義があります。主に成績評価は試験です。系統は同じなのですが、先生によって授業スタイルは異なっています。ミクロは結構授業内で演習の時間が多い一方で、マクロはクイズによる復習が多めなど。
ちなみに話なのですが、ハロウィンの付近である生徒が試験で仮装をした生徒に、追加の点数くださいと提案をして、流石に試験の点数は上げられないとのことだったのですが、授業中に仮装してきたら平常点をあげると教授が提案を部分的に受け入れ、本人も当日仮装してきているのを見て、アメリカだな〜と思いました。
ACE 345 Finan Decision Indiv Sm Bus
中小企業向けの会計を学ぶ授業です。小規模経営者は家族経営が想定されるので、財務諸表の書き方が公開企業のものと少し異なってくるなど、一般的な会計の授業では習わない実践的な内容が含まれている印象です。起業した方をお呼びして話を聞くこともあります。次のACE444もなのですが、数字を扱うことが多いのでExcelを扱うのが好きな人におすすめの授業です。
ACE 444 Finan Serv & Invest Plan
CAPMや税金など個人金融全般ことを学ぶ授業です。アメリカは日本よりもリスクをとって資産運用をする傾向が強いため、個人向けのアドバイザリー業務が盛んな印象があります。授業の先生がとてもフランクな方で、お気に入りの授業です。
授業とは別のイベントとして、Financial Planning Day という個人金融の企業が数十社集まるキャリアフェアがあり、授業の追加点欲しさに参加してみました。自由時間中に積極的に企業に話しかけることでインターンシップや就職に繋げていこうという意識があり、日本よりも自分を売りこんでいくことが求められるのだなと思いました。
少しでも授業選びの参考にしていただけますと幸いです!注意事項としては、先生によって内容とかも変わってくるので、その年のシラバスの確認や最初に試しに数回受けてみることをお勧めします。
Fall 2021 - ゆずき
お久しぶりです!慶應大学3年のゆずきです。
UIUCでは春学期の履修も始まろうかという時期ですが、来期ラボの単位を取得するためにProposalを書かなければいけないということを今日知り、不安に打ちひしがれています…
今回は、秋学期僕がどんな授業をとっているか簡単にご紹介します!今期は5科目履修しています。慶應での専攻は生命情報学、UIUCでの専攻はdepartment of molecular and cellular biologyです。これらの専攻に興味のある方は是非参考にしてください~
※MCB: Molecular and Cellular Biology / CHLH: Community Health / STAT: Statistics の略
MCB 244 Human Anatomy & Physiology I
この科目では人体の構造と機能について勉強しています(なんとも医学部ぽい!) アメリカのMedical Schoolは学位を取得した後に入学する仕組みになっているので、医者を目指す学生、いわゆる”Pre-med”の学生は生物学などを学部中に専攻し、医学部受験に備えるようです。この科目はそんなPre-medの生徒で溢れかえっています。内容は高校生物の復習に加え、 筋肉や骨、皮膚について詳しく勉強するといったもので、最初こそついていけていましたが、医学用語が530000個くらい出てきたあたりで履修したことを激しく後悔しました。。。生物系を志す人は、取っておいて損はない科目だと思います。
MCB 314 Introduction to Neurobiology
ヒトはどうやって恐怖や喜びを感じるのか、なぜ転ばずに歩けるのか、なぜ食欲がわくのか、といったことをゴリゴリの生物学を通して学びます。先生の教え方がとても上手で、知っているつもりの内容でも引き込まれるような魅力があります。学期中に4回試験があり、そのたびにExtra creditと称して試験問題を作ってみるという課題が出ます。どうやらその問題が次年度以降の試験に使われているようで、過去の学生が作った鬼畜な難易度の問題に苦しめられています。今期一番楽しくて一番大変な科目です。
MCB 461 Cell & Molecular Neuroscience
上で紹介したMCB 314のうち、神経の発生、形態などの細かい内容を細胞生物学の視点から理解するといったコンセプトの科目です。2週に1回、論文を読んでその内容についてディスカッションをする回があり、アメリカらしい活気のある授業です。先生はおそらく非ネイティブなのですが英語は母国語かと疑うくらい上手で、自分自身のモチベーションになっています。
CHLH 200 Mental Health
精神疾患のアメリカでの診断基準や治療法、病理について公衆衛生学的な立場から学ぶ科目です。よく外部からの講師の講演があり、アスリートの拒食症、性暴力、精神疾患患者への接し方など多様な視点からこころの異常について学びます。予防の大切さを考えさせられます。日本でもあったらいいなと思う科目ランキング1位です。
STAT 212 Biostatistics
初歩的な統計学のうちP値、検定、ANOVAあたりまで勉強します。4週目くらいからRを使ったレポート課題が課され、良い経験になっています。先生が統計学教育の専門家らしく、厳密かつ明快な解説を加えてくれるので非常に分かりやすいうえ、なんと毎日オフィスアワーが開催されています。統計学の基本を学ぶことができる充実した科目です。
以上です!
今期は5科目中2科目(MCB244, 314)がオンラインだったのですが、やはり自分は対面授業の方が向いていると感じました。怠惰な人には生活習慣を作るという意味で対面授業がよいのかなと思います。
気が早いですが、コロナ後の大学の授業はどのように展開していくのか、という疑問が頭の中をよぎりました。コロナ禍に入って最初の1年は機材やソフトウェアの設備がかなり大変だったという話を慶應ではよく聞きましたが、今年以降は去年度の録画を使いまわすことができたり、先生の方々もオンラインのスタイルに慣れてきたりしていると思うので、今以上の対面・オンライン併用型の柔軟性が生まれるのを期待したいところです。
オンデマンド形式の利点として、録画を繰り返し見て勉強できる、時間、場所に縛られなくなるという点が挙げられると思います。一方で、時間、場所を縛られることによるメリット、つまり生活のリズム作りや友達作り、議論の活発化といった要素も対面授業の魅力であると思います。
これらを考えると、「対面授業」+「授業を録画し、後にオンラインで公開する」スタイルの授業が良いのかなと思います(先生の負担は増えますが...)。このようなハイブリッド型によって、生徒側にも選択の自由が生まれるといいな~と思っています。オンデマンド授業の発達によって、時間・空間の広がりが生まれて、生徒がそれぞれの最適な環境で学べるようになる - というと何だかかっこいいですね、笑
ちなみにこの(対面)+(録画配信)の形式はUIUCでは多く取り入れられています。このような授業の例に限らず、寮のカードキー、キャンパスの至る所に見られる電子掲示板なんかを鑑みるに、デジタル化という点では慶應よりUIUCに軍配が上がると思います。学費の差か文化の違いか、ともかくこの恵まれた環境を余すことなく使い倒していきたいと思います。
それではまた!お読みいただきありがとうございました!!