イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

留学総括 -TBC-

管理人の清水です。すでに1月中旬になってしまいましたが、皆様あけましておめでとうございます。今年はイリノイ大学での生活の様子だけでなく、これから交換留学・正規留学予定の方にも役立つような情報を載せていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします
 
新年一発目は、半年間の交換留学が終了したTBCさん(東大)と田坂さん(九大)のお二人に留学のまとめを書いていただきました。
今回はTBCさんです!
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さて僕の留学生活は12月29日をもって終了しました。

1年生の春休みにロサンゼルスへ語学留学に行き、そこで覇権国たるアメリカに衝撃を受け今回の留学に踏み切りました。しかし一方でこの留学ではそれまでの憧れや畏怖とは違って、アメリカという国をかなり冷静に俯瞰することができたと思っています。連邦制はどこまで機能するのか、人種や性の多様性はどこまで恩恵をもたらすのか。こういったことを、大学内での学生生活のみならず、短期休暇での全米各地への旅行で考えたりしました。こういった機会は、その国にある程度長く身を置かないと訪れません。その点で留学生活はかなり身のあるものとなりました。

授業では比較政治と環境政治を中心に履修しました。前者に関しては東欧に焦点を絞ったユニークな授業がありました。最終課題が論文ということで、自分はハンガリーとイギリスを比較して欧州懐疑主義の方向性の違いを論じました。本格的な英語論文は初めてだったのでwritingの添削に足繁く通い少しでも読みやすくするように心がけました。一方後者について思うことは、アメリカの学術界が実のところかなり環境問題に敏感だということです。環境立国に見える日本よりはるかに授業も多様です。こうした潮流が現実の政治に反映されないのもまたアメリカの特徴と言えるでしょう。このように留学を通して英語運用能力のみならず世界の学術界の潮流を体感することができました。

更に、同じように留学してきた仲間、現地の日本人学生、日本に興味を持つ外国人学生との交流は自分の人生を通してかけがえのないものとなるでしょう。いろいろな境遇に触れることは自分に多くの視点を与えてくれます。出発前の凝り固まった価値観をしっかりほぐし、日本に帰国してからも日本人内部の多様性に、今まで異常に敏感に配慮することができるように感じます。

非常に漠然として不明瞭なブログになってしまいました。しかし逆に言えば、この留学生活では毎日なんらかのストーリーがあって、それを一気にまとめることは僕にはできません。笑
自分の留学生活を彩ってくれた全ての友人、サポートしてくださった日米両校の国際課スタッフの皆さん、そして何よりも両親に感謝し、この留学を締めくくりたいと思います。ありがとうございました。

 

 

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ニューヨークにて