イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

冬休みの過ごし方 キューバ旅行 -Mits-

こんにちは!冬休みは就職活動のために2週間くらい日本に一時帰国、その後の2週間でメキシコとキューバをこのブログリレーのメンバーと一緒に旅行しました。キューバは日本から中々行く機会がないと思いますが、今過渡期にある独特な国だと思うので行こうか迷っている人は早めに行って自分の目で見るのがオススメです!

というわけで、今回は実際にキューバに旅行した経験から、その注意点やオススメスポットなどを紹介します!

 

①入国関係で気を付けること

・ビザ

キューバの入国にはツーリストカードというビザが必要です。僕たちはメキシコからの入国だったので、メキシコの空港で1500円くらいで購入することができました。日本にいてもどうにかして申請できるらしいですが、少し時間がかかるらしいのでキューバに行きたい皆さんは早めに入手に向けて動き始めましょう。

海外旅行保険の英文証明書

これも必要・・・らしいです。自分はこの存在を完全に忘れていて持参していなかったのですが、審査の時に聞かれませんでした。ただ、友達は見せるように言われていたので、ランダムに聞いているんだと思います。ない場合は罰金(たぶんそんなに高くはないけど)を払わないといけないとか。不安な人は準備しましょう。

・最終的には何とかなりそう

キューバは観光業で成り立っている部分が大きい国なので、基本的には観光客を入れないということはないと思います。たぶんビザや保険証明書を忘れた場合でも、割高かもしれませんがその場でどうにかできる可能性が高いと思います・・・。ただし、異国の地に降り立った瞬間に出鼻をくじかれるのも精神的に負担が大きいので、できる準備はしておくと良いでしょう。

 

②インターネット関係

キューバのインターネット環境

キューバは世界トップレベルにインターネット環境が貧弱です。今の時代大体どの国に行ってもどこかしらでWiFiが使えることがほとんどです。しかしキューバは別。余程の高級ホテルにでも泊まらない限り、宿泊場所でWiFiが使えることはほとんどありません。キューバでネットに接続するには以下のステップを踏む必要があります。

キューバでのインターネット接続の仕方

  1. WiFiカードを買う:ETECSAという通信会社のブースで1時間1ドルくらいのレートでWiFi接続用のカードが買えます。街中では混んでいることが多いので、滞在期間が長くたくさんネットがしたい人はある程度まとめ買いすると良いでしょう。
  2. WiFiスポットに行く:カードを買ったからと言ってどこでも接続ができるわけではなく、Wi-Fiスポットという電波が飛んでいるエリアに行く必要があります。大体エリアの中心部にある公園や広場にあることが多いです。実際に行くと観光客が大量に集まってスマホをいじっているのですぐ分かると思います。
  3. WiFiカードをスクラッチ:パスワードとユーザー名がカード裏をスクラッチすることで入手できます。このカードが中々に紙質が悪く、結構気を付けて削らないと破損して文字が読めなくなります。我々は2時間分のカードを買ってこれで1枚ダメにしました。
  4. 接続完了!

・果たしてWiFiは必須なのか

ここまでWiFiにどう繋ぐかをお話してきましたが、実際にWiFiは必須かどうかと言われると、そうではないと思います。もちろん、会社や大学関係で連絡を取らなくてはいけない人がいるといった場合は必要になってきますが、そうでない場合はなくても何とかなります。むしろ僕達は、1時間WiFiに繋げたは良いが速度が遅かったり人が多くて繋がりにくいことが多い、宿を取ろうとしてAirbnbを起動したがなぜか繋がらない、長距離バスを予約しようとしたら2週間前以前でないと予約ができなかった、などあまり役に立たなかった場面が多かったような気がします。どうしてもSNSが見たいとか、家族や友人と連絡がとりたいとか、そういった事情が無い場合はたまにはインターネットデトックスをしてみてはいかがでしょうか?案外、SNSが無くても生きていけることに気づかされるかもしれません。

・ガイドブックのすすめ

キューバでは基本的に移動中や宿でネットに繋ぐことができないので、ガイドブックが重宝します。宿で休みながら翌日の予定を詰めたり、出先でご飯を食べるところを探したり、長距離バスの中での暇潰しに役立ったり。1冊買っていくのがオススメです。

 

③その他気を付けるといいこと

・あると嬉しい持ち物

キューバは日差しが強いので日焼け止めとサングラスがあると行動しやすいでしょう。後、季節によっては部屋に蚊がいる可能性があるので、虫除けだったり蚊取り線香があると便利です。また、レストランやカフェの中は冷房が効いていて寒いことが多いので、外が暑くても何か羽織れるものを1枚持って行きましょう。

・タクシーとお土産は値切る

タクシーの運ちゃんと土産屋の店主は9割方吹っ掛けてきます。大体半分くらいまでは値切れることが多いので、強気に行きましょう。土産屋に関してはどの店も売っているものが似通っているので、一度色々な店を回って値段を確認するのも賢いと思います。

・長距離バスについて

都市間の移動はビアスールという会社の長距離バスが主流です。飛行機はコスパが悪すぎるし、鉄道はアテになりません。ただ、長距離バスは本数が非常に少ないため、旅のスケジュールを組む時はバスの時刻表も考慮しながら予定を立てると良いでしょう。大体どの路線も片道1日2,3本のことが多いです。また、前述しましたがチケットのオンライン予約が少なくとも2週間より前でないとできません。我々はチケットが余っているか分からないまま荷物を持ってバスターミナルまで向かう羽目になりました。心配な場合は日本で予約していきましょう。

バスを使いたくない場合は宿泊先のオーナーに頼んでタクシー・コレクティーボと呼ばれる乗り合いバンを手配してもらうという方法もあります。狭い車に結構な人数が押し込まれるのでバスに比べて窮屈で乗り心地も良いとは言えませんが、目的地まで直接向かうためかかる時間が短いというメリットがあります。

・英語が通じない場所が多い

キューバは観光大国のクセして英語が通じない場所が多いです。完全に観光客向けのレストランなんかでは英語が話せるスタッフがほとんどですが、町の商店や宿のオーナーなどはいくつか単語が話せる程度の人が結構います。気合でコミュニケーションは取れますが、簡単なスペイン語が分かると旅がしやすいでしょう。ちなみにキューバスペイン語はスペインやメキシコと比べると訛りがめちゃくちゃ強いので、ある程度スペイン語をやっている人でも全然聞き取れない可能性はあります。

 

ハバナのおすすめスポット

ここからはハバナから行きやすいオススメスポットをいくつか紹介します。

・倉庫市場

ハバナ旧市街南部の鉄道駅の近くに、倉庫だか車庫だかを改装した観光客向けの市場があります。結構な数の店が入っていて、雑貨やシャツから絵まで、一通りお土産がそろうので一度足を運んでみると良いと思います。さっきも書きましたがしっかり値切りましょう。ただ、値切らない状態でもそれほど高いわけではないので、結構色々買えると思います。ちなみに市場の北部にETECSAのブースがあり、ここは市内に比べてかなり空いてます。WiFiカードをどこで入手しようか迷ってる人はここで買うのがオススメです。

・サンタマリアビーチ

ハバナ旧市街中心部のエル・カピトリオ北にある広場からバスが出ており、それに乗って東に30分くらいで行けます。チケットは乗ってからお金を支払う形式。本格的にリゾートを楽しむならバラデロまで足を運ぶのが良いと思いますが、旅程が詰まり気味だったりそこまで長い時間を海に費やすつもりがないなら気軽に行けるこちらをチョイスするのもありだと思います。我々は当初はバラデロに行こうと思っていましたが、スケジュールが厳しいことに気づきこのビーチで妥協しました。妥協といっても中々ちゃんとしたビーチなので十分リゾート気分は味わえると思います。何よりハバナからのアクセスが良く帰宅も簡単なのがポイント高め。

・革命広場

新市街中心部にある政府機能がまとまったエリアにある広場。特に何があるわけでもありませんが、みんなでチェ・ゲバラと一緒に色んなポーズで記念撮影しましょう。楽しい。

・Jazz Cafe

ハバナ新市街北部のVedadoという地区にあるジャズバー。寂れて廃墟みたいになってるビルの3階にひっそりとあります。ハバナ旧市街中心部からタクシーで5分くらい。毎日日替わりでジャズのグループが23時から演奏してます。1人10ドルくらいで入場料と2ドリンク込み。かなりお得にお酒を飲みながらジャズが生で聞けます。演奏の開始時間が遅めなので、その辺でご飯を食べて間に1軒飲みを挟んでから行くとかでもいいと思います。

 

ハバナでおススメのレストラン

キューバは食事が不味いという噂がありますが、それはローカル向けの安い店で買った場合です。屋台みたいなところで売っているサンドイッチは大体不味いです。不味いというか素材の味。それ以上でもそれ以下でもない味。現地の人は安い値段で食事をゲットしていますが値段に味も比例します。観光客向けの店で食べれば先進国くらい食費はかかりますがちゃんと美味しい場合が多いです。食事にお金がかかるのは観光客なので我慢しましょう。

・Los Nardos

カサのオーナーにオススメされた、旧市街エル・カピトリオの近くにある多国籍料理屋。地元の人にも観光客にも人気で夕食時になると結構な列ができています。値段がリーズナブルで量が多いのが特徴。キューバの食事は脂っこいものが多いのもあって完食が困難な可能性が高いです。メインを頼むと再度で米やバナナモドキチップスや野菜が付けられます。キューバではメインとこれらが自動的にセットになるシステムの店が多いです。

・Mas Habana

旧市街の街歩き中に寄りやすい場所にあるレストラン。特別何かが美味しいわけではないですが、色々と食べられて潰しがききます。パエリアは量が多くてそこそこ美味しく、数人でのシェアに向きます。お酒は結構種類もあって美味しかった気がします。

日本食

日本人のおばちゃんが経営している日本食店です。独特な雰囲気。当然日本で食べる日本食に比べれば本物感は薄れますが、現地にある食材を使ってあそこまで味を出しているのは素直にすごいと思います。特に長期留学をしているなどでまともな日本食に長期間ありつけていない人なんかは行ってみてはどうでしょう。オススメはカツ丼です。

・El Biky

新市街Vedado地区にあるレストラン。シーフードとパスタが美味しい。ここも遅い時間になるほど行列ができるので行く場合は早めの時間に。お店のオリジナルのノンアルコールモヒート風カクテルがめちゃくちゃ美味いです。後はエビのパスタがシェアにも向いて美味しい。

 

社会主義の国キューバは情報も比較的少なく中々行くにはハードルが高い国かもしれませんが、治安も良いし、何よりこの風景は今この時代しか見られない物だということを考えると行く価値のある国だと思います。アメリカやカナダに留学する皆さんは特に、良好なアクセスを生かして冬休みや春休みに行ってみてはどうでしょうか?