イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

Thanksgivingの過ごし方 -TBC-

こんにちは、TBCと申します!!

Thanksgiving Weekは一人で南部旅を敢行していました!

7日間の中でヒューストン、サンアントニオニューオーリンズの三都市を巡りました。

今回のブログでは都市別に旅で感じたことをお伝えできたらと思います。

 

まあとりあえずヒューストンは正直ちょっと無機質な都市だな、というのが印象です。

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ヒューストン・ダウンタウン

Gated Communityと呼ばれる閉鎖型の住宅群などかなり治安を気にした街作りに見えました。

やはり見所はNASAなのですが、記憶に新しい悲惨な事故をしっかりと受け止めて新たな発見へと邁進する姿を垣間見ることができます。基本は子供向けの展示が多いように感じますが、アポロ計画でも使われた管制室(現役)や飛行士訓練施設でレクチャーを聞くことができます。

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訓練室、JAXAも含めて計画に携わる全宇宙飛行士がここで準備します。

ただ、NASAもかなり郊外にありますし交通の便もよくないので観光の面ではまだまだポテンシャルがあるなと感じました。

 

次に行ったサンアントニオはヒューストンと同じテキサスの都市ですが、打って変わって非常に良く環境整備されていました。

4つのミッション群はアメリカ南部の歴史を知る上で非常に貴重な財産です。スペイン式の侵略は武力ではなく布教でした。スペイン軍がインディアンとどう付き合ったのか、メキシコの独立を経て今に至るまでの歴史を詳細に学べます。また、各ミッションを経由するようにバスとサイクリングロードが敷かれていて、奈良の飛鳥みたいなイメージですね(伝われ)。

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ミッション・コンセプションは現存する中で最古の姿をとどめています

メキシコの大軍を相手に全滅するまで戦ったテキサス・アラモ軍のアラモの砦もここにあります。

このアラモ軍、面白いことにテキサス人だけじゃなくて全米、さらにはヨーロッパからも有志が参加していました。アラモの戦いは大敗を喫するわけですが、その後テキサス軍の攻勢により占領を回避、アメリカ建国の歴史には欠かせない地であり、まさに移民大国・アメリカの愛国心の原点と言えます(実際にアメリカ人もそう思っているらしい)。

 

最後にニューオーリンズ。感謝祭当日はここでジャズを堪能しました。

ここはまさに音楽の街です。

かつての低所得層だった黒人がいかなる音楽を拠り所にして生活していたのかをはっきり感じ取ることができます。

ジャズに限らず、色んなバーで色んな音楽が生演奏されています。

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このかなりこじんまりしたジャズホールが本場で1番の人気スポット。90分並びました…Preservation Hallと言います。

店先でふらっと立ち見して音楽に聞き入り、その店を後にするとまたどこからか違うメロディが聞こえる、そんな街です。メインストリートには貧しい子供がバケツを叩いて音楽を奏でているのですが、それもまさにニューオーリンズの大事な一部分となっています。

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バーボンストリートのネオン群

最後にもう一つニューオーリンズといえばプランテーションです。

この旅最大の目的は奴隷の歴史を知ることだったので、数あるプランテーションの中からもっともダウンタウンに近いデストレハン・プランテーションに行って来ました。

奴隷プランテーションの時代から石油会社の開発拠点へ、そして現在まで、ここもガイドさんが懇切丁寧に語ってくれました。このように重要な歴史資産として展開されているプランテーションはごく一部で、多くは今だに私有地です。中には結婚式場としても使われているところもあるのですが、それはちょっと、、、どうなんですかね??

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今回の旅は非常に濃密で、勉強になったなあと思います。これで全米50州のうち、5州まわった事になります。

このセメスターが終わると、帰国までの間東海岸巡りにはいります。

いい情報が共有できるように色々勉強して来ます!!では

 

                                   TBC…