イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

留学を終えて今思うこと #緒方

今回は早稲田大学から留学していた緒方さんに書いていただきました

 

 

こんにちは、緒方です。イリノイ大学でのすべての授業を終え、いよいよ帰国の準備に取り掛かっています。さて、今回の記事ではあっという間だった一年間の留学生活を振り返ってみたいと思います。

 

昨年の8月からイリノイ大学での留学をはじめ、出発直前と来た直後は正直なところ一年は長い、早く終わらないかなって思っていた部分がありました。もちろんもっと英語を話せるようになりたい、アメリカの文化に触れたいという気持ちもありましたが自分の中で不安な要素が勝っていました。しかし、いろんな人との出会いを通じ、自分が想像していたよりも早くアメリカの生活に慣れることができたなと振り返ってみて思っています。もちろん気持ちに波があり、やけに日本が恋しくなることも何度もありましたが意外とあっという間に過ぎていく日々の中で限られた時間の中でここでしかできないこと、目の前のことに全力で取り組まないといけないなという風に気持ちの面で大きな変化がありました。まあとは言ってもなかなかやる気が出ずにだらけてしまった日も多く今となってはもっと違う過ごし方ができたなと後悔している部分もあります。後悔のないようにと思っても振り返るといろいろと反省点が出てきます。難しいですね。。。それでも自分の学びたかったことに取り組み、大学受験ぶりに勉学にきちんと向き合ういい経験をさせていただけました。

また、いざ来てみると理想と現実のギャップが明らかに見えてくることが多々ありました。私は以前アメリカに住んでいたことがあるので正直、英語での生活とはいえ、何とかなるでしょと思っていました。しかし、到着直後に自分の会話力がどれほど落ちていたのかを思い知らされました。聞き取ることはできても即座に反応できなかったり、友達との会話の中でも返しが毎回同じであったりと思ったような会話できないことに苦労しました。すっかり話せなくなった上に発音も悪くなっていることにショックを受けましたが伸びしろがあると前向きに捉えて友人たちの返し方などを真似ね、会話を積極的にもつようにすることで少しずつ自分でも前よりも話せるようになったなと感じるまでになりました。つい先日は友人に来た時よりも上手になったよね!と言われ、周りの人からそう言ってもらえることで自信にも繋がりました。最初は理想と現実のギャップに戸惑いましたが結果的に語学力の向上という目標を達成(完全にとは言いませんが)できたので満足すると同時に外国語を使って生活をすることの影響力の大きさを感じました。日本にいると生活すべてを英語にするというのは難しいと思うのでそういう意味で貴重な体験をできて良かったです。

先ほども言いましたが私は留学当初は希望よりも不安の方が大きかったので周りの人が「留学をしなくて後悔する人はいるけどして後悔をする人はいない」という言葉を疑っていました。しかし、留学を終え、今ではその通りだと思います。基本的に私は慣れ親しんだ環境でぬくぬくしているのが好きですが、留学という完全に自分のcomfort zoneから抜け出した経験をすることで、今までの生活では気づけなかったことを発見したり新たな考え方を見つけたり受け入れたりできるようになりました。ですから新たなことに挑戦したいと感じている方はもちろんですが、私のように落ち着きが好きな人にも私は留学をお勧めします。新たな環境に身を置かないと気づかないことは多くありますし、何かしら自分のいたコミュニティは小さかったんだなと感じるような経験をすると思います。もちろん経験するすべてのことがいいことばかりではないです。しかし、何事も自ら経験してみないと本当のことはわかりませんし、何よりもその経験の一つ一つが自分の成長に繋がります。たったの一年の経験で大層なことを言っているなあと感じるかもしれませんし私自身どれほど自分が成長できたのかはわかりませんが留学という経験は必ず生かされます。なのでぜひ皆さんチャレンジしてみてください。

この記事が留学に興味があるけどなかなかその一歩を踏み出せないという方の背中を押す手助けとなれば幸いです。