イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

Thanksgiving -南部-

イリノイ大学の日本人学生がお届けするThanksgivingの過ごし方、ラストを飾るのは南部君です‼️

 

みなさまこんにちは、南部です。サンクスギビングはとうに過ぎ去り、みな必死の期末ムードの中、今朝は朝の気温がマイナス6度で雪も舞うという、ついに本当の冬がやってきたキャンパスです。さて、とうに過ぎ去ってしまったのですが、サンクスギビングの話をしようと思います。あまり他の留学生が書いてないようなこと、主にこちらでの交通事情を中心に、役立つ記事になればなと思います。また、食べ物についても少し書きますが、平山くんの食レポほどではないので期待しないでください。(笑)

11/16-19 Boston, Massachusetts

私も他の日本人留学生と同様に、ボストンキャリアフォーラムに参加行ってきました。なかなか有益な体験ができたと思いますが、詳しいことは他の方の記事に任せておきましょう。ちなみにクラムチャウダーが美味しかったです。実は小さい頃からクリーム系の温かい料理が苦手だったため、今までほとんど食べたことがありませんでした。せっかくボストンに来たのだからこれは食べておこうと思い食べたところ、あまりの美味しさに感動してしまいました。貝の出汁というか、旨味成分というか、ガツーンと効いていました。クラムチャウダー攻略です。ちなみにシチューは食べられます。グラタンは苦手です。ご飯にホワイトソースはかけないでください。

11/21-23 Bloomington, Illinois

そんな私の食の好みはどうでもいいとして、ボストンから一度キャンパスに帰った後は、シャンペーンからバスで1時間ほどのブルーミントンという街で、去年私がホームステイしたお宅にお世話になりました。滞在中に、Bandanas BBQというアメリカンバーベキューのお店に7人で行って、「まあ、食べられるだろう」というノリで4人用のセットを2つ注文してしまたのですが、これがまた直径45cmくらいはあろうかという皿×2に盛られたパンと肉、そしてこちらもたっぷり入ったポテトやコーンなどのサイドメニューが8皿… 日本人1人とアメリカ人7人でしたが、アメリカンパワーをもってしても食べきることは不可能で、久しぶりにアメリカンサイズの恐ろしさを体験しました。(残りは翌日美味しくいただきました。)

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(写真1:写真は撮り忘れたのでGoogleの画像ですが、これが2皿です。)
また、サンクスギビング直前ということで、当日に向けてターキーを仕込んだり、材料を買いそろえたりしているのをお手伝いしました。お手伝いをしたものの、サンクスギビング当日である23日の朝にホストファミリー宅を出てしまったので、肝心のターキーや手料理の数々を食べられなかったのが悔やまれます…!

11/23-26 Los Angeles, California
朝からホストファミリー宅を出て向かう先は、西海岸ロサンゼルスです!イリノイが氷点下で凍えそうななか、連日20度超えという気温に心が踊ります。

<シカゴ:交通事情>
ブルーミントンからシカゴまではAmtrakを利用しました。このAmtrak、アメリカ全土にまたがる長距離列車の会社で、その気になればシカゴからロサンゼルスまで行くこともできます。ちなみに2日かかりますので、ブルーミントン、シカゴ間の利用だけです。(笑)シカゴへはシャンペーンからも2時間半ほどで、しかも早めに予約すれば$17ほどで行け、バスよりも座席が広いため、なかなかメリットがあります。デメリットはよく遅延すること、シカゴの駅はダウンタウンにあるため空港まで行くのに乗り換えが必要なことです。

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(写真2:Amtrak、日本の電車よりかなり大きいです)
空港までの移動にはLyftを使いました。一応地下鉄があるのですが、ボストンからの帰りに利用した時、トイレに行きたいのに駅に一切トイレがなかったり(一応防犯のためらしいが…)故障で遅れたりネガティブなイメージがついてしまったため、今回はLyftです。空港へ向かう近辺のハイウェイはなんと表現したらいいのでしょう、混沌?無秩序?です。車が多くて割と混んでいるのに、みな普通に120キロくらいで飛ばしています。そこにウインカーを出さずに入ってくるわ、距離を詰めてくるわ、運転していなくてもかなりスリリングで、まるでゲームセンターの某レースゲームで150台対戦モード(そんなものは存在しません)をしているのかというくらいの状況です。

<フライト遅延>
無事に空港に着き飛行機を待っていると、ボーディング時間になり「機材変更になりましたが代わりの飛行機が見つかりません。頑張って探しています!」的なアナウンスが流れ、出発予定時刻は当初の3時間半後に。しかも、予定より小さいサイズの飛行機しか手配できなかったということで最後尾5列の席の人はちょっと待ってくれとのアナウンスが。もしかして今日は乗れないのか…との不安に苛まれ待つこと数10分、席は無事に決まりました。しかも、遅れたお詫びに航空会社が大量の食料を待合に持ってきてくれて、なんだか得した気分。(ちょろいですね)また、待っている間に同じ飛行機でロサンゼルスに帰るというMBA留学の日本人の方と知り合い、お話しさせていただくこともできました!

<ロサンゼルス:レンタカー事情>
予定が大きく狂いながらも無事にロサンゼルスに着き、ロサンゼルスではほとんど車で移動しました。2日間は大手のレンタカー、1日はカーシェアです。今回の記事ではレンタカーについて記述し、カーシェアについてはまたどこかの記事で書かせていただきます。今回借りたHertzレンタカーは日本でいうとトヨタレンタカーやオリックスレンタカーのような感じですかね、全国に店舗があり、ロサンゼルス空港店は敷地内に百数十台も車が並べられ、かなり大きな店舗でした。さすがロサンゼルス。日本とは異なり、保険が別料金だったり、25歳以下の運転者にはアンダーエイジ料金が課されてしまったりで、少し割高になってしまいますが車社会であるがゆえ、移動のことを考えるとやはり車が便利です。今回、幸運なことにカウンターのスタッフが車をアップグレードしてくれました。最初に車種変更を提案され賛同したのですが、これは怪しい…と思って聞いてみると予約した金額より約$100も高くなるとのこと。「先に言わんかい!!(笑)」と心の中で叫びつつ、もとの車種、韓国のKIAのセダンに戻してもらいました。しかし車に案内されて行ってみると、そこにはKIAではなく断ったはずの日産ローグが。「え?アップグレードはキャンセルしたんですけど…」というと、「君がKIAであまりにも残念そうだったから、値段はそのままでアップグレードしておいたよ(笑顔)」との答えが。心配してレシートを確かめても、アップグレード前の料金になっていました。(後日カードの請求も変更前の料金でした。)そんなことができるのですね、ありがとうカウンターのお兄さん。
ちなみにこちらでの運転ですが、日本で国際免許証を発行してもらうと運転できます。ハワイなどでは日本の免許証だけで運転できると聞いたことがありますが、アメリカ本土では国際免許証が必要です!日本で私が通うICUからすぐのところに免許センターがあり、そこで発行してもらいました。手続きは簡単で5分ほどでできてしまいます。アメリカで運転する予定がなくても、持っているといざという時に便利なので、日本で免許を持っている留学生は取得をオススメします!かく言う私も当初はアメリカで運転する予定はありませんでしたが、結果的に取得して正解だったと感じました。
日本の運転とアメリカの運転の最大の違いは、なんといっても左側通行と右側通行。初めて運転してみるととてつもない違和感です。本土復帰後の沖縄が混乱したという歴史も納得できます。しかし経験者の、「常にセンターラインが自分の隣」、「前車の左のテールランプを見て走ると偏らない」という教えに従って運転し、慣れることができました。アメリカではいいのですが、右側通行に慣れてしまうと日本に帰国した後が怖いですね。車線を間違えるなんてことはありませんでしたが、定番の「ウインカーとワイパーを間違える」というのは一回やってしまいました…
ロサンゼルスの交通事情は悪名高いですが、私が運転した時はそれほど悪くないと感じました。確かにハイウェイでは追い越し車線は140km/hくらいでかなり飛ばしていますが、端のほうの車線は速い区間でも110km/hほどで、煽られることもありませんでした。また、ロサンゼルスは大渋滞も有名ですが、私が走ったのはピークよりももっと遅い時間帯だったので、車も多くなくかなりスイスイ走れました。ちなみに私が到着した前夜は、サンクスギビングに向けて移動する車でとてつもなく大渋滞し、テレビ中継でも取り上げられるほどでした。

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(写真3:サンクスギビング前夜、ロサンゼルスの大大大渋滞。)
レンタカーを借りた最大の理由は今回の行き先にあります。本場ディズニーランドです!!!ダウンタウンや空港から離れた、車で1時間ほどのところに元祖ディズニーランドがあります。敷地内には、ディズニーランド・パークとディズニーカリフォルニアアドベンチャー・パークという2つのパークがあり、日本のディズニーランドとディズニーシーよりも小さいため、丸一日あれば2
つともまわることができます。(その代わり、チケット代は高くなりますが…)カリフォルニアアドベンチャー・パークはロサンゼルスにしかないため、ここで行かない手はないだろうと思い、両パークを行き来できるチケットを購入しました。
サンクスギビングの休暇中ということで繁忙期でしたが、日本のディズニーほどは混んでいませんでした。日本では待ち時間がかなり長い、トイストーリマニアやバズライトイヤーなどのアトラクションも、長くてもスタンバイで45分待ち程度です。一番最近オープンしたというカーズのアトラクションは例外で、2時間待ちでした。しかしファストパスを上手くとればかなりたくさん回れます。大体の人気アトラクションはファストパスで乗りました。

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(写真4:映画「カーズ」に出てくるルート66沿いの街並みが再現されて、その再現度の高さに驚きました。古き良きアメリカの雰囲気がすごいです!)

行きの飛行機が大幅に遅延したこと、帰りの飛行機の時間が早かったことであまりゆっくりすることはできませんでしたが、ロサンゼルスには3泊しました。ロサンゼルスのダウンタウンでは、山にHollywoodの文字が書いてあるあの有名な看板も、遠くからですが眺めてきました。また、夕暮れ後にサンタモニカの海沿いに行ってみたものの、街全体にもやがかかっていて、海が全く見えませんでした。(笑)
ちなみにロサンゼルスに到着した日に、念願のターキーを食べることができました。スライスされたターキーサンドイッチでしたが、サイドのマッシュポテトとともにたっぷりグレイビーソースがかかっていて美味でした!

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(写真5:ターキーサンド)
また、短い滞在でしたがロサンゼルスで一番美味しかったのは、Gus's World Famous Fried Chickenというレストランのフライドチキンです。アメリカ国内に20数店舗あるらしく、冷凍していない新鮮な鶏肉だけを使っているのが売りだそうです。肝心のお味ですが、正直とても驚きました。ムネ肉が1羽の片側まるまる揚がっているのですが、かぶりつくと肉汁がジュワッと溢れてきてとてもジューシーです。ムネ肉というと、あっさりで少しパサつくかなと考えていましたが、私の中の常識を覆されてしまいました。ここはぜひ一度試してみるべきです。シカゴにも店舗があるようなので、シカゴに行ったらまた寄ってみようと考えています。

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(写真6:ムネ肉片側まるごと+手羽先のフライ。そしてサイドの豆とコールスロー。一緒に行った方はテンダーも追加しています。)
ロサンゼルスにはいたるところに吉野家がありました。信号で停車中にふと外の看板に目をやると、YOSHINOYAの文字が。味は日本のより少し薄く感じましたが、美味しくいただきました。

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(写真7:YOSHINOYAテイクアウト。「紅生姜もある?」って聞いたらこんなにたくさんくれました…)

以上、つらつらと稚拙な文章で長くなってしまいましたが、これが私のサンクスギビングでした。現在は期末テストの勉強とレポートに追われています。日々寒くなってきているのでこのブログ記事を読んでくださっている皆様、風邪をひかないようお気をつけください!