イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

イリノイ大学での冬の乗り越え方

こんにちは、Mitsです。今回は、冬の寒さが日本の比にならないくらい苦しいイリノイ大学で越冬するためのTipsについて解説します!僕は日本人の中でも超が付くほどの寒がりでしかも冷え性ですが、以下のやり方で何とか生きていけているのでこれから来る人もしっかり準備してくれば大丈夫です!

 

①そもそもどれくらい寒いのか

イリノイ大学では11月の半ばくらいを過ぎると最低気温が0度を下回る日が増えてきます。この時点で東京の真冬よりも寒い。ガンガン気温が下がってくるので気分が沈んでくる人が発生しやすい時期。

12月になると、最高気温が0~5度、最低気温が-10~0度くらいです。この環境の中で期末試験の勉強をして、教室に試験を受けに行かなくてはいけません。つらみ。個人的には-8度を下回るかどうかが一つの閾値です。秋セメスターのみで帰国の人はここを乗り越えれば留学生活終了です。勢いで乗り越えましょう。

1月後半から2月、ここがおそらく寒さのピーク(ちなみにこれを書いているのは2月。3月はもう少し寒さが和らぐことを祈りながら・・・)であるとともに、新学期がスタートする時期でもあります。たまに暖かめな日もありますが、寒い日は最高気温が氷点下、最低気温が-15~-20度くらいです。気温が-15度を下回ってくると、寒いというより痛いという表現が適切な次元になってきます。ちなみにこの前はアメリカでも珍しい大寒波に襲われ、寒すぎて危険なため休校になりました。寒すぎて休校というパワーワード

気温以外に寒さに影響する要素もいくつかあります。例えば雨が降っている日や風が強い日は体感温度がグッと低くなります。また、雪が積もっている日はそうでない日に比べて歩くのに時間がかかるため、外に出ている時間が長くなりやすく結果として寒く感じやすくなります。後は教室が遠かったりどこかに出かける時は暖かめな格好をするとか。この辺の要素を考慮しつつ何を着ていくかを決めます。

 

 

②日本から持ってくるor現地で買うべき物

ヒートテック(上下)

防寒ではお馴染みのヒートテック。ポイントは「上だけではなく下も持ってくる」こと。上は下着が薄くても重ね着で何とかなりますが、下は重ね着できません。パンツの下にヒートテックを一枚入れることで体感温度が全く違います。個人的にはマスト。上に着るヒートテックも腕まで覆えるものが良いでしょう。

・ニット、パーカー、シャツなど重ね着しやすい服

実は分厚い物を着れば良いというわけではありません。アメリカ、セントラルヒーティングのおかげで室内がめちゃくちゃ暖かいことが結構あります。室温と外気温の差が30度を超えることがよくあるので、室内に入ったときに脱ぎやすい服を重ねるのがオススメです。

・ダウンコートやベンチコート

日本で大学生が冬場によく着ているようなコートでは寒さに太刀打ちできません。モコモコのダウンコートやスポーツ用のベンチコートなどを着ましょう。フードがついているとなお良しです。オシャレをしようという気持ちは日本に置いてきましょう。ここはキャンパスタウンです。運動着で授業に来る人とかもいます。オシャレに気を遣って凍死するのはアホです。

・ダウンジャケット

気温が-15度を切るような日にはダウンコートだけでは寒いです。そんな時は薄手のダウンジャケットをコートの下にさらに重ね着することで絶大な威力を発揮します。個人的には薄くて防寒機能が高いユニクロのウルトラライトダウンジャケットがオススメです。僕は日本から2着持って行きました。

・マフラーやスヌード

極寒の地では、「いかに肌の露出面積を減らすか」がかなり重要になってきます。真冬は首や顔を覆うものがないと、冷風が顔に当たって寒いというより痛いです。マフラーでもある程度カバーできますが、口や鼻まで隠れるくらいの大きめのスヌードやネックウォーマーがあるとだいぶ違うと思います。眼鏡ユーザーは息で眼鏡が曇るので、コンタクトの方が便利。

・ニット帽や耳当て、手袋

耳が空気に触れていると死にます。ニット帽や耳当てを買いましょう。ニット帽を選ぶ際は、少し大きめで耳が完全に隠れるかどうかを基準にすると良いと思います。耳当てとニット帽でダブルで使うのもアリです。手も一瞬でかじかむので手袋必須です。ポケットに突っ込むだけなのと手袋をつけるのでかなり違います。

・雪靴

意外と重要なのが雪靴。雪が降った際に活躍するのはもちろんですが、雪靴は足がめちゃくちゃ暖かくなるように作られています。特に冷え性の人には強い味方となることでしょう。僕は雪が降っていなくても気温が低い日は雪靴で授業に行きます。

・気温-15度の服装の例

めちゃくちゃ寒い日には、例えば僕は以下のような格好で乗り切ります。顔周りはニット帽と耳当て、スヌード。上はヒートテックタートルネックのニット、ダウンジャケット、ダウンコート。下が下着とヒートテック、パンツ。後は手袋と長めのソックスと雪靴。ここまですれば寒く感じるのは目元くらいです。

 

 

③番外編:乾燥対策

ここまで寒さをどう乗り越えるかについて書いてきましたが、もう一つイリノイで生活する上で対処が必要なものがあります。そう、乾燥。屋外はそうでもないのですが、夏でも冬でもエアコンやヒーターのかかり具合が尋常じゃなく、屋内の乾燥が凄まじいです。風邪をひいていないのに朝起きると喉が痛いとか日常茶飯事です。というわけで、以下のものを持ってくるor現地購入することを強くおススメします。

・化粧水、保湿クリーム、リップクリームなど

毎日肌のケアをしましょう。リップクリームも無いと唇が破損します。僕は男子なのでこれくらいしかレパートリーが無いですが、普段色々使っている人はより一層しっかりと準備すべきです。スキンケア系のグッズは現地で買うと肌に合わない場合があるので、日本で買ったものを持ってくるか送ってもらうかすると安心です。

・マスク

寝るときにマスクをするだけで喉の乾燥がかなり軽減されます。寮生活の場合はパンデミックが起こったときにも活躍する・・・かも。ちなみに欧米人やインド人は自分が風邪をひいていても風邪が流行っていてもマスクをしません。大体マスクをしているのを見るのは東アジア人。

・加湿器

部屋にあるだけでかなりQOLが上がるはずです。僕は未だに買っておらず、残りの留学生活数か月のためだけに買うのももったいない気がして買わずに凌いでいます。が、アマゾンなどで案外安く買えるので、留学生活開始と同時に小さい物を買って部屋に置きましょう。もし加湿器が無い場合、部屋の乾燥がひどいときはタオルを濡らしてその辺にかけておくなどで応急処置をします。ただ加湿器があるに越したことはないと思います。

 

 

④まとめ

極寒の中授業に行ったり極度乾燥の中で寝るのは中々つらいものがありますが、しっかり対策をしていけば生き残れます。また、普段の生活とは違う気候や環境にさらされるというのも留学生活における経験の一つだと思います。圧倒的な寒さ耐性を獲得して、帰国後に日本の冬を嘲笑ってやりましょう。