イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

Thanksgivingの過ごし方 -MH-

こんにちは、MHです。

一週間ちょっとの休みを利用して、スペインへ行って来ました。イベリア航空を利用し、シカゴからトランジットなしでマドリードまで飛行することができます。初めての大西洋横断です。

 

1~2日目:バレンシア

空港について間も無く、バレンシアへと向かいました。節約すべく、カープールサービスを利用しました。Uberのようなシェアサービスなのですが、大きな違いは運転手が出発点、到着点、乗車時刻を指定する点です。英語が話せない運転手とスペイン語が話せない乗客との間のコミュニケーションは多少の困難があったものの、バレンシアでのオススメの食べ物について聞き出すことができました。
バレンシアの特徴は都市の真ん中に位置する全長9kmにも及ぶグリーンベルトです。もともと川が通っていたのですが、1957年の洪水を経て流路を変えるという大胆な開発を行ったようです。グリーンベルトが一段低いところに位置したり、橋がかかっていたりなど、今でも川の面影が残っています。グリーンベルトにはアスレチックや動物園、博物館などが点在しており、サイクリングコースとしてぴったりなのですが、天気が味方せずサイクリングは断念しました。

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バルセロナはパエリャが有名らしい。

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人体のアスレチック。足と手がみえますね。

3~4日目:バルセロナ
スペインで訪れた都市の中で私にとって一番魅力的な都市でした。ローマ都市時代からの歴史を受け継ぎ、元城壁に囲まれたエリアでは、建物がひしめき合い幅員の狭い路地、教会前のプラザなど日本やアメリカでは見られない都市景観となっています。狭い路地から突然ひらけたプラザに出た瞬間はちょっとした開放感を感じます。
バルセロナといえば、ガウディということで、ガウディの未完成建築サグラダ・ファミリアを見学して来ました。オフシーズンにも関わらず、大勢の人がサグラダ・ファミリアに押し寄せています。入場には15分刻みで入場時間が指定された予約が必要です。カラフルなステンドグラスを通して降り注ぐ自然採光や、高い天井に反響する鐘の音はその場で体感しないと伝わりきらないですね。

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狭い路地。

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サグラダファミリア内部。カラフルなステンドグラスをとおって降りそそぐ自然採光。

5日目:ビルバオ
ビルバオバスク地方の小さい都市です。緑の山々に囲まれているため、小高い丘に位置する公園からは都市が見渡せます。生ハム屋さんでイベリコ豚の生ハムとチーズを、ベーカリー屋さんでバゲッドを調達し、丘の上でちょっとしたピクニックをしました。生ハムを袋から取り出した瞬間に散歩中の犬が4~5匹ほど走り寄ってきて(犬の嗅覚おそるべし)、優雅にのんびりと過ごすということにはなりませんでしたが、久々のピクニックで心がリフレッシュしました。

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丘の上からの景色。

6~7日目:マドリード

観光客(海外からもスペイン国内からも)が多く、ペイン第二の都市バルセロナと比較してもマドリードの規模が大きいことを実感しました。広場プエルタ・デ・ソルでは、ミニーマウスの着ぐるみをまとい、風船を子供に押し付けるおばさん(顔部分は露出しています)、写真撮影を求めるシンプソン、大道芸を突如披露しはじめる若者グループなど、様々な人が集まっています。ニューヨークのタイムズスクエアを連想させますね。年越しはタイムズスクエアに負けないくらいのどんちゃん騒ぎになるだとか。

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写真撮影をもとめる着ぐるみ族。

美術館や博物館も多く存在します。プラド美術館を訪れたかったのですが、長蛇の列(多分1時間以上待ちです)を見て、国立考古学博物館と国立ロマンチズム美術館を代わりに訪れることに。時間と曜日によっては入場料金が無料みたいで、(特に調べて行ったわけではないのですが)どちらも運良く無料で見学できました。ちなみに、国立考古学博物館では、映像によるビジュアル化がふんだんに用いられており、展示の仕方が上手だなと感じました。ロマンチズム美術館では、絵の中のふくよかな女王が、銅像ではくびれのある美しい体型に見事に変身していたり、国名を使ったボードゲームではフランス、トルコ、スイスなどが並ぶ中、アジアは一つの国として見なされていたり(少なくとも交易が盛んだった中国を一つの国として認めても良い気が、、、)、理解に苦しむことも多々ありましたが、総じて楽しめたと思います。

 

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国名を使ったボードゲーム。左上の方にASIEが存在します。

秋休みが終わると、学期の終盤となり、テストやレポートの波が押し寄せますが、どうにか乗り切り、気持ち良く冬休みを迎えたいですね。