イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

授業紹介 -田淵-

今回のテーマは授業紹介ということで、自分がイリノイ大学で取っている授業を簡単に紹介したいと思います。

 

以下が今セメスターの履修科目です。
1. Environmental Politics and Policy
2. Environmental Sustainability
3. Cities of the World
4. Eastern Europe and EU Integration
5. Academic Writing I

 

まずEnvironmental Politics and Policyはイリノイ大のPolitical Scienceの学科長が授業をしてくれる科目です。学科長の専門が環境政治というのもかなり独特なのですが、この授業では主に国立公園の管理に関わる議題を扱います。現時点では例えばオオカミの再導入の賛否やConservationismとPresevationismの違いなどを学びました。ただし遺伝子組み換え食品やオーガニック食品に関する教科書も提示されていて、ある一つの政策課題を保守とリベラルの両面から考察すると言った感じの要素が強いです。
週末はその週に扱った全スライドと論文から15問のクイズが出題される他、自主的に自然保全区に行ってレポートを書くなど、少しめんどくさいところもあります。期末には試験があるみたいです。

 

Environmental Sustainabilityは、今ホットワードになりつつある持続維持可能社会(sustainability)について先生との対話方式で授業を進行していきます。課題は毎授業後に提示される複数のビデオや資料からreflection paperを出したり、中間に五つのレポート課題があります。4つ目のレポートはレポートと言いつつ自分で発表資料を作成して発表するパフォーマンス課題らしいので、だいぶ不安ですね。
人口爆発から自然破壊まで扱う分野はかなり広いです。地球規模で問題を捉えるいい機会になりそうです。

 

Eastern Europe and EU Integrationは、毎年内容が変わるspecial topicの一つとして開講されました。内容に関しては非常に面白いです。西欧諸国と旧ソ連の狭間で独特の文化を形成してきた東欧の歴史のみならず、EUアイデンティティの変化やその危機をうまく東欧と絡めて論じてくれるのでEUの勉強にもなります。課題は毎週の授業まとめと、期末までの12〜15ページ程度の論文です。モチベーションも高いのでなんとか乗り越えたい科目です。論文の内容についてはまた機会があれば書きたいと思います。

 

最後にアカデミックライティングですが、これは主にinternational向けの講座です。今までライティングはtoeflやieltsの参考書で勉強してきましたが、ここはやはり大学が直接教えてくれるので、正直新しいことばかり学んでいるイメージです。一番ゆるいし、一番頭に入りやすい有益な授業ですので、今後留学を考えているライティング弱者の方には強くオススメしたいです。

 

以上の科目は見てわかるように、なかなか日本では受けられない授業内容だと思います。確かに日本の大学の方が内容は難しいかもしれませんが、アメリカ留学は新たなアイデアの吸収にはうってつけじゃないかと思います(アメリカの授業は簡単だとは言ってません!1授業の課題論文を2日で30ページ読む日々を想像して見てください!)。
※3.については他に履修者がいるので割愛