イリノイ大学留学記

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の日本人留学生によるリレーブログ

留学で感じた3つのこと #K

お久しぶりです、東京大学経済学部のKです。

最終回となりますが、今回はイリノイ大学に行って良かったことを3つ挙げたいと思います。

 


1. 実用的なファイナンスを学べたこと

私はイリノイ大学でACE(Agricultural Consumer and Economics)を専攻し、smaller business向けのFinanceの授業を中心に履修していました。東京大学においても金融の授業を履修したり、金融関連のゼミに所属したりしていましたが、実社会との繋がりの有無に大きな違いを感じました。

誤解のないよう前置きすると、個人的にアカデミックな学びは好きですし、経験則が成り立たない時に仮説実証を行う上でセオリーは非常に大事な学びです。その一方でアカデミックのみでは実際の社会に出た時にどのようにファイナンスの学びが役立つのか、というのが少しイメージしにくく感じていました。

そういった意味で、イリノイ大学にてtracking reportを書いたり、財務3表を読み解いてValuationをしたり、という金融業界での実務に近い授業は知的好奇心が刺激され、非常に充実した毎日でした。

 


2. Academic Trainingの機会を得られたこと

これはまだ留学生の間でメリットとしてあまり知られていないようなので、少しでも皆さんに知って頂きたいという想いで触れることにしました。

制度などは国、大学によって異なると思うので詳しくは触れませんが、簡単に言うと交換留学中での学びに関連する業務をacademic training(以下AT)と言う名の下にinternのような事が出来るシステムです。学内で研究も可能ですし、自ら企業のサマーインターンに応募して留学先の国(私の場合はアメリカ)でインターンする事が可能です。通常日本学生が違う国でインターンをしようとすればビザの問題に直面しますが、ATでは大学側がDS2019の延長をしてくれる為、企業のサポートを借りずにビザの取得が出来るわけです。私はこの制度のおかげでこの夏NYで金融関連のインターンをする機会に恵まれました。

正にイリノイで学んだ実践力を試す機会であり、ただの日本学生ではこのポジションは不可能に近かった事を考えると留学の大きなメリットであったと思います。

 


3. 国際色豊かなキャンパスで学べたこと

イリノイ大学に来て感じたのは非常に多種多様な学生に満ち溢れているという事です。これを日本の大学で体験するのは中々難しいでしょう笑 三輪くんが指摘してくれていた様に思考の多様性も面白いですし、チームワーク内での働き方1つとってもカルチャーが出ていて興味深く思いました。現地学生の中には驚くべき事に他の国に行った事が無いどころか、イリノイ州を出た事がないという生徒が多く存在しますが、彼らもこういったキャンパスに身を置く事でダイバーシティへの寛容性を十分に備えていると感じています。

私はIllini Womenという女性コーラスで活動していましたが、そこでも人種の多様性は重視されており、コーラス内で扱う楽曲もアメリカらしい賛美歌・クリスマスソングからドイツ語の歌など様々で、それに対して皆抵抗なく受け入れ違いを楽しんでいる様子が印象的でした。

こうした環境はMelting Potと言われるアメリカであっても当たり前ではないと思います。Ivy Leagueにいた友人から人種の違いによる壁で苦労したとの話を聞いたこともあります。そういった意味で、イリノイ大学はInternational Studentに優しく、かつDiversityの素晴らしさを体感できるキャンパスであると考えます。

 


以上3点が私がイリノイ大学(orアメリカ留学)に行って良かったと思える点です。

私から何か目新しい視点を提供出来たかは分かりませんが、少しでも多くの人が海外留学を身近に感じ一歩踏み出すきっかけを作れていたら嬉しく思います。