ロンドンに恋した日
人生で最も衝撃的な4日間だったと言っても過言ではない。
今まで訪れた都市の中で、私がこれほどまでに憧れを抱いたものはない。
今回の旅行でロンドンという街に完全に惚れてしまった。
前回の記事の予告通り、1週間の春休みを利用し人生のうちで絶対に1回は行ってみたいと思っていた国へと飛び立った。
シカゴのオヘア国際空港から8時間、私はロンドンのヒースロー空港に降り立った。
私は今までヨーロッパに旅行したことがなく、日本よりもヨーロッパに近くに住んでいる今こそがチャンスと思い、今回の旅行を計画するに至った。
幸いにも、同じ日本の大学や、先学期イリノイ大学に交換留学で来ていた友人たちが市街地を案内してくれたので、全く迷うことなく4日間の観光を心ゆくまで堪能できた。
正直な話、それまでの私のイギリスのイメージはあまり良いものではなかった。
アメリカ英語ばかり聞いてきた私にとってイギリス英語は耳に心地よいものではなく、料理は美味しくないと噂に聞いていたし、歴史的な観点からもとても排他的な国だとばかり思っていた。
しかしこれらのイメージは完全に覆された。
多種多様な人種がいるため、飛び交う英語はイギリス・アメリカ・中国系など様々な訛りを含んでいる。
日本語を母国語とする私にとってはRの音を強くは発音しないイギリス英語の方が簡単であり、高貴さを匂わせる独特の訛りを何回も真似していた。
English BreakfastやFish and Chipsを始めとするイギリス料理は上品な味わいで、様々な国の料理が町中どこでも食べられるので食に飽きることは全くない。
国際的で世界各国からの学生・労働者・観光客に溢れ、”栄光ある孤立”に代表される排他性は微塵も感じられなかった。
私が留学先をイリノイ大学に決めたのも、昔アメリカに住んでいたことから生じたアメリカへの拘りが大きな理由だったが、それが如何に陳腐な拘りであったかを悔やんでいる。
人の多さや、地下鉄・バスなどの交通の便の良さは東京を彷彿とさせるものがあり、日本を離れながらも異国の地にいるということを思わせない懐かしさがあった。
イリノイ大学の生活を紹介するはずのこのブログでロンドンに対する愛を語るのもおかしな話だが、それほどまでにロンドンの街に惚れ込んでしまったのである
将来また機会があれば是非ロンドンを訪れたいと強く願っている。